◇◆◇日々のみ言葉
2019年2月13日(水)
◎聖書箇所【使徒の働き8章1節~2節】
8:1 サウロは、ステパノを殺すことに賛成していた。その日、エルサレムの教会に対する激しい迫害が起こり、使徒たち以外の者はみな、ユダヤとサマリヤの諸地方に散らされた。
8:2 敬虔な人たちはステパノを葬り、彼のために非常に悲しんだ。
◎ショートメッセージ
《今日から使徒の働きも第8章に入ります。
「見なさい。天が開けて、人の子が神の右に立っておられるのが見えます。」
ステパノが、指を指し示して聖霊によって与えられたメッセージを語り終えた時、議会にいた人々は大声で叫びながら、耳をおおい、いっせいにステパノに殺到しました。
そして、かつてイエス様にしたように、こぶしで殴り、つばを吐きかけ、エルサレム市外にある石打場に連れて行ったのです。
そして、ステパノを真ん中に立たせ、これから力一杯に、こぶし大の石を投げつけようとしてます。しかし、その時には上着は邪魔になるのです。
当時の上着は、とても大切な財産であって、分厚い羊毛、すなわちウールで作られており、昼は強い日差しから体を守り、夜はまるで冬のような寒さから、十分に身を守ることが出来たもので、野宿する時には、寝具ともなったものでした。
石打の刑には、物見遊山な野次馬も多く、中には盗人も潜んでいましたから、上着の番をする者が必要であったのです。
もちろん誰でも良いはずはありません。彼ら議員たちが、信頼出来る者でなければ、上着を預けたりはするはずもないからです。
そこで、サウロという若い青年の足もとに置いたわけです。
こうして彼らがステパノに石を投げつけていると、ステパノは主イエス様を呼んで、こう言いました。
「主イエスよ。私の霊をお受け下さい。主よ。この罪を彼らに負わせないで下さい。
ついにステパノは動かなくなりました。
その一部始終を見ていたのが、後に異邦人の使徒パウロとなるサウロです。しかもサウロは、ステパノを殺すことに賛成していた、と言うのです。
ルカは、「その日から、エルサレムの教会に対する激しい迫害が起こった」と書き記していますが、その主要人物が誰であるのかは一目瞭然です。
本当に神様の摂理には驚かされます。
ルカは、パウロの監修の元に「福音書」と「続編」を、ローマにて書き下ろしたのですが、この場面において、迫害した当事者であるパウロ本人から、詳細に渡る話を聞き出した時に、彼は何を感じたことでしょう。
また、この時には、ステパノを殺すことに賛成したパウロは、何を思ったことでしょう。
神様は、本当にすごいお方です。何とパウロ自身もユダヤ人によって、石打の刑を受けたのですから。そしてその時には一度死にます。しかし、また生き返るのです。
明日も同じ箇所からです。》