• 日々のみ言葉 2019年2月15日(金)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2019年2月15日(金)

    ◎聖書箇所【使徒の働き8章3節~4節】
    8:3 サウロは教会を荒らし、家々にはいって、男も女も引きずり出し、次々に牢に入れた。
    8:4 他方、散らされた人たちは、み言葉を宣べながら、巡り歩いた。

    ◎ショートメッセージ
    《サウロは、ステパノを殺すことに賛成していました。

     そして、その日に、エルサレムの教会に対する激しい迫害が起こったと、ルカは書き記しています。

     ここら辺りの詳しいことについて、パウロはルカに説明してはいません。しかし、考えられますことは、サウロから議会に名乗り出て、イエスの名を信じる者たち全員捕縛の全権を委ねられ、ユダヤ人兵士たちと共に、次々に教会や、信徒と思わしき者の家に入り込み、男も女も引きずり出して、次々に牢に入れたことは、間違いないことです。

     この後、牢に入れられた信者たちが、どのような扱いを受けたのかは、書かれてはいません。パウロは、ルカに話さなかったのかも知れません。あるいは、ルカがその件は伏せたのかも知れません。

     そこの所は良く分からないのですが、後にパウロはこのように書簡に書き記しています。

    『私は使徒の中では最も小さい者であって、使徒と呼ばれる価値のない者です。なぜなら、私は神の教会を迫害したからです。(第Ⅰコリント15:9)』

    『以前ユダヤ教徒であった頃の私の行動は、あなたがたがすでに聞いているところです。私は激しく神の教会を迫害し、これを滅ぼそうとしました。(ガラテヤ人への手紙1:13)』と。

     サウロによって捕らえられた信者たちの中には、ステパノと同じように石打の刑にされた者、あるいは牢獄死した者も、少なからず存在したのではないでしょうか。

     またなぜサウロに、このような権限が与えられたのかと言いますと、当時のユダヤで最も尊敬され、「ラバン」と呼ばれ、すなわちラビを教える教師として、ユダヤ最高議会においても、絶大の信頼を寄せられていた、律法学者ガマリエルの一番弟子であったからです。
     そして、そればかりでなく、議員の一人であった可能性が非常に高いと言えるのです。

     また、エルサレムに一極集中していた信徒たちを、地方に強制的に派遣すると言う、神様のご計画でもあったのです。

     なぜなら、「他方、散らされた人たちは、み言葉を宣べながら、巡り歩いた」からです。
     しかし、十二使徒、そして主の兄弟ヤコブは、潜伏してエルサレム市内に残ったようです。
     この話を聞きますと、キリシタン時代に、イエズス会の司祭(バテレン)が命がけで、日本に潜伏したことが思い起こされます。

     サウロによる、エルサレム教会の撲滅計画、しかしそのような状況においても、神様の不思議なご計画は、着々と進んで行ったのです。》

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