◇◆◇日々のみ言葉
2019年3月15日(金)
◎聖書箇所【使徒の働き9章5節~6節】
9:5 彼が、「主よ。あなたはどなたですか。」と言うと、お答えがあった。「私は、あなたが迫害しているイエスである。
9:6 立ち上がって、町にはいりなさい。そうすれば、あなたのしなければならないことが告げられるはずです。」
◎ショートメッセージ
《さてサウロは、なおも主の弟子たちに対する脅かしと殺害の意に燃えて、大祭司カヤパの所に行き、ダマスコの諸会堂あての手紙を書いてくれるよう頼みました。
それは、この道の者であれば男でも女でも、見つけ次第縛り上げてエルサレムに引いて来るためであったのです。
大祭司カヤパは、サウロのその願いを聞き届け、その件に関して全権を託したのです。すぐさま、その知らせはダマスコに潜んでいた主の信徒たちのもとに伝えられました。
サウロは意気揚々として、ユダヤ人の兵士たちと共に、道を進んで行き、ダマスコの近くまで来た時のことでした。
伝承では、サウロは当時の乗り物であるロバに乗っていたとも伝えられています。その時、突然、天からの光が彼を巡り照らしました。
彼はロバから落馬して、
「サウロ、サウロ。なぜ私を迫害するのか。」という声を聞いたのです。この声は、サウロだけでなく、エルサレムから一緒に行動を共にして来た兵士たちも聞いたのです。
「主よ。あなたはどなたですか。」
ここでサウロが言っています「主」とは、主イエス様を指すのではなく、何者か分かりませんが、畏れるべき存在を指して言っています。
すると、お答えがあったのです。
「私は、あなたが迫害しているイエスである。立ち上がって、町にはいりなさい。そうすれば、あなたのしなければならないことが告げられるはずです。」
後にパウロは、この時の証しを再三にわたって議会においてしていますが、その時には、主イエス様が言われた言葉を、より正確に、また詳細にわたって延べています。
『「このようにして、私は祭司長たちから権限と委任を受けて、ダマスコへ出かけて行きますと、その途中、正午ごろ、王よ、私は天からの光を見ました。それは太陽よりも明るく輝いて、私と同行者たちとの回りを照らしたのです。
私たちはみな地に倒れましたが、そのとき声があって、ヘブル語で私にこう言うのが聞こえました。
『サウロ、サウロ。なぜ私を迫害するのか。とげのついた棒をけるのは、あなたにとって痛いことだ。』
私が『主よ。あなたはどなたですか。』と言いますと、主がこう言われました。
『私は、あなたが迫害しているイエスである。起き上がって、自分の足で立ちなさい。私があなたに現われたのは、あなたが見たこと、また、これから後私があなたに現われて示そうとすることについて、あなたを奉仕者、また証人に任命するためである。私は、この民と異邦人との中からあなたを救い出し、彼らのところに遣わす。それは彼らの目を開いて、暗やみから光に、サタンの支配から神に立ち返らせ、私を信じる信仰によって、彼らに罪の赦しを得させ、聖なるものとされた人々の中にあって御国を受け継がせるためである。』(使徒の働き26:12~26:18)』と。
この長い言葉を、サウロと行動を共にしていた兵士たちには聞こえたのかどうかは分かりかねますが、最初の言葉は聞こえたことは間違いないことです。
『サウロ、サウロ。なぜ私を迫害するのか。とげのついた棒をけるのは、あなたにとって痛いことだ。』》