• 日々のみ言葉 2019年3月16日(土)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2019年3月16日(土)

    ◎聖書箇所【使徒の働き9章7節】
    9:7 同行していた人たちは、声は聞こえても、だれも見えないので、ものも言えずに立っていた。

    ◎ショートメッセージ
    《サウロが、「主よ。あなたはどなたですか。」と言うと、お答えがあった。
    「私は、あなたが迫害しているイエスである。立ち上がって、町にはいりなさい。そうすれば、あなたのしなければならないことが告げられるはずです。」

     後に、パウロとなったサウロは、さらに主イエス様が語られたことを、議会において証しています。

     さて、今日は「同行していた人たち」について考えて見たいと思います。

     まずサウロは何をする為にダマスコにまでやって来たのでしょうか。

     それは、主の弟子たちに対する脅かしと殺害の意から、イエスを主とする者であれば、男でも女でも、見つけ次第縛り上げて、エルサレムに引いて来る為であったのです。

     エルサレムまで、それら大勢の人々を連行するには、もちろんサウロ一人では無理ですし、数人の兵士でも不可能なことは、当前のことです。
     よって少なくとも一部隊の兵士がいたことは間違いありません。当然ユダヤ人の兵士たちですが、その隊長として百人隊長が存在したことも事実でしょう。なぜなら、ユダヤの兵士組織は、ローマ兵と同じ体制を模倣していたからです。

     尾山令仁先生は、かつてイエス様が息子同様の青年のしもべを癒やされた百人隊長は、ローマ兵の百人隊長なのか、あるいはユダヤ兵士の百人隊長なのか、聖書は明確にしていませんが、ユダヤ兵の百人隊長ではないかと主張されています。

     さて、一部隊の兵士と百人隊長が、なぜサウロの命令によって動いていたのでしょうか。
     まずは大祭司カヤパの全権を委譲した書類があったことには、間違いないことですが、サウロは青年ですので、それだけで、屈強な兵士や百人隊長が従うことがあり得るのでしょうか。

     ここからも、やはりすべてのユダヤ人から尊敬されていた、師ガマリエルの門下であったこと、そしてサンヘドリンの議員であったことが、ほぼ間違いないと取れるのです。

     ユダヤ兵たちは、おもに神殿の警備に当たりました。彼らは大祭司の命によって動いていたのです。
     神殿の警備を担当するのであれば、当然ある程度の宗教教育は受けているはずです。腕っぷしばかりが強いだけでなく、それなりの知識もあり、ユダヤ教への信仰をも持ち合わせ、エルサレム神殿を守っていたと思われるのです。

     その彼らにも主イエス様の声が聞こえたのです。

     さて、考えて見ましょう。
     彼らは、イエス様が十字架にかけられてから兵士になったのでしょうか。いいえ。ほとんどの者は、イエス様が公生涯を始める前から兵士ではなかったのではないでしょうか。

     とすると、彼らはエルサレム市内において、数々の奇跡をも直に目撃し、また主イエス様の教えも、直に聞いていることは、ほぼ間違いないことなのです。

     その答えがこれです。
    「サウロ、サウロ。なぜ私を迫害するのか。立ち上がって、町にはいりなさい。そうすれば、あなたのしなければならないことが告げられるはずです。」

     ここで、主イエス様は、彼らにもご自身こそが真の救い主であることを「声」を通して教えられたのです。

    『同行していた人たちは、声は聞こえても、だれも見えないので、ものも言えずに立っていた。』》

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