◇◆◇日々のみ言葉
2019年3月26日(火)
◎聖書箇所【使徒の働き9章20節】
9:20 そしてただちに、諸会堂で、イエスは神の子であると宣べ伝え始めた。
◎ショートメッセージ
《主イエス様は、サウロが祈っているダマスコのユダヤ人の会堂の所へ、ご自身の忠実な弟子の一人であるアナニヤを遣わされました。
ダマスコのアナニヤは、聖書では、ここにしか登場しませんが、パウロが本格的に伝道を開始する前の3年間にわたってダマスコに留まった時、彼の世話をした人物であると思われるのです。
この3年間のパウロの行動は書き記されてはいませんが、ダマスコにおいて、徹底的に旧約聖書(ユダヤ聖書)を調べ上げ、主イエス様こそが、約束された「あの預言者」であり、またメシア(救い主)であることを、御霊によって啓示され、やがて新約聖書の半分の書を執筆することにつながって行ったと思われるのです。
さてアナニヤは出かけて行って、その家にはいり、サウロの上に手を置いて、こう祈りました。
「兄弟サウロ。あなたが来る途中でお現われになった主イエスが、私を遣わされました。あなたが再び見えるようになり、聖霊に満たされるためです。」
するとただちに、サウロの目からうろこのような物が落ちて、目が見えるようになったのです。これは彼の証しでもあります。
それからサウロは立ち上がって、アナニヤから水のバプテスマ(イエスの御名によるバプテスマ)を受け、と同時に聖霊のバプテスマを受けたのです。
彼は三日間飲まず食わずでしたが、アナニヤと他の弟子たちと共に食事をして、元気が戻って来たのです。
この後、サウロは数日、ダマスコの弟子たちと共にいたことになっていますが、具体的に何日間そこに留まっていたのかは分かりかねます。
しかし、主イエス様こそが、真の神の御子であることを確信した彼は、ただちにダマスコの諸会堂で、イエス様がメシアであることを証し始めたのです。
何と言う皮肉ではないでしょうか。
ダマスコの諸会堂宛ての手紙を大祭司に書いてもらい、イエスを主と告白する者を一網打尽にする為にやって来たのに、その諸会堂で、イエス様こそが神の御子であることを、大胆に、力強く、そしておそらく旧約聖書からの知識を持って語り始めたからです。
諸会堂の会堂管理人たちは、大いに戸惑ったに違いありません。
「いったい何が起こったんだ。いったいどうなっているのだ。」
これこそが、人生の最大の逆転です。
迫害者が、今度はその道のスペシャリストになるのですから。
もちろんこれは人には出来ないことです。しかし神様には、不可能なことは一つもありません。
私たちは、確かにこの世にいます。そして常識の範囲の中に留まっています。しかし神様の成さることは、まさに非常識なのです。いや超常識なのです。
私たちは、本当にこのお方を真の神様として信じ従っているのでしょうか。もしかしたら、私たちの神様は、子供のように小さくて、守ってやらなければならない存在なのでしょうか。
いいえ。
私たちの神様は、そんなちっぽけな方では、断じてありません。この宇宙を、世界を、すべてを創造された創造主なのです。》