◇◆◇日々のみ言葉
2019年3月28日(木)
◎聖書箇所【使徒の働き9章23節~24節】
9:23 多くの日数がたって後、ユダヤ人たちはサウロを殺す相談をしたが、
9:24その陰謀はサウロに知られてしまった。彼らはサウロを殺してしまおうと、昼も夜も町の門を全部見張っていた。
◎ショートメッセージ
《サウロは、主イエス様こそ真の神の御子であることを確信し、そしてダマスコにある諸会堂に出向き、 ただちに諸会堂で、イエス様は神の子であると宣べ伝え始めたのです。
これを聞いたユダヤの人々はみな、驚きました。
「この人はエルサレムで、この御名を呼ぶ者たちを滅ぼした者ではありませんか。ここへやって来たのも、彼らを縛って、祭司長たちの所へ引いて行くためではないのですか。」
しかしサウロはますます力が増し加えられ、主イエス様が、ユダヤ聖書(旧約聖書)に預言された「キリスト(油注がれた者)であることを証明して、ダマスコに住むユダヤ人たちをうろたえさせたのです。
その後のことを、ルカは「多くの日数が経って後」と、短く書き記しています。
ガラテヤ人への手紙において、パウロはこのように書き記しています。
『以前ユダヤ教徒であった頃の私の行動は、あなたがたがすでに聞いているところです。私は激しく神の教会を迫害し、これを滅ぼそうとしました。
また私は、自分と同族で同年輩の多くの者たちに比べ、はるかにユダヤ教に進んでおり、先祖からの伝承に人一倍熱心でした。
けれども、生まれたときから私を選び分け、恵みをもって召して下さった方が、異邦人の間に御子を宣べ伝えさせるために、御子を私のうちに啓示することをよしとされたとき、私はすぐに、人には相談せず、先輩の使徒たちに会うためにエルサレムにも上らず、アラビヤに出て行き、またダマスコに戻りました。
それから三年後に、私はケパをたずねてエルサレムに上り、彼のもとに十五日間滞在しました。しかし、主の兄弟ヤコブは別として、ほかの使徒にはだれにも会いませんでした。(ガラテヤ人への手紙1:13~1:19)』
つまり一度アラビヤに出て行ったのですが、またダマスコに戻り、それから三年間はダマスコに留まっていたことを言っているのです。
一度、アラビヤに行ったこととは、おそらく主イエス様の御名を伝える為に伝道に赴いたに違いありません。
しかし、旧約聖書をもう一度読み返し、また調べる必要を感じたからこそ、ダマスコに戻って来たのです。
そして三年間、おそらくアナニヤの世話を受けて、徹底的に聖書を調べ、本当に主イエス様が、聖書の預言によって約束されたメシヤなのか、教理的にも、どんな反対意見であっても論破することが出来るほどに、み言葉によって養われたに違いないのです。
もちろんユダヤ最高の師ガマリエルによって、最高の教えを受け、また旧約聖書全般にわたって通じていたのですが、その時には「聖霊様」はおられませんでした。
しかし今回は違います。
聖霊様が共におられるのです。真理の御霊であられ、啓示の御霊であられる最大の教師が、サウロの内に住んでおられるのです。
巻物の聖書を紐解く度に、聖霊によって、あらゆる真理が紐解かれて行くのを、まるで信じられないかのように夢中になったサウロが目に浮かびます。
その為には三年間が必要であったのです。
もしかしたら神学校が、三年制を取る場合が多いことも、ここから来ているような気がします。》