◇◆◇日々のみ言葉
2019年3月29日(金)
◎聖書箇所【使徒の働き9章23節~24節】
9:23 多くの日数がたって後、ユダヤ人たちはサウロを殺す相談をしたが、
9:24その陰謀はサウロに知られてしまった。彼らはサウロを殺してしまおうと、昼も夜も町の門を全部見張っていた。
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からの学びとなります。
「多くの日」とは、実は三年間であったことを昨日学びました。
ユダヤ人たちは、サウロの回心は、どうせ一過的なものかと思い、また彼の師であるガマリエルや最高議会の議員たちの説得によって、目が覚めるものとばかり思っていたのですが、どうやらサウロのユダヤ教に対する背教が本物であることを、ついに認めざるを得なかったのです。
ステパノが石打の刑になってから三年以上の月日が経っているのにもかかわらず、あらゆる場所において、ますます主イエスの御名を信じる多くの群れが起こされていました。
まことに皮肉な事なのですが、サウロ本人の著しい迫害によって、エルサレム市内に集っていた主イエスの信徒たちは、様々な地方に散らされただけでなく、その行く先々において、証し、宣教した為、爆発的に信徒の数が増え広がったのです。
もはや、この道の教えを封じ込めることは不可能であると言う理解に、議会は立ったのです。
そして、かつては仲間であり、イエスの御名を信じる者たちを滅ぼすエリート、いやスペシャリストが、自分たちを裏切って、反対陣営に降ってしまっては、ユダヤ最高議会に取っても面目丸つぶれであり、この反逆者を何とか殺してしまおうと、真剣に策を講じ始めたわけなのです。
そしてダマスコのあらゆる門に、間者を送り込んでは、昼も夜も見張っていたと言うのです。
ところで議会は、何を畏れたのでしょうか。
それは、サウロが本当に、最高に優れた人物であって、もしこの者を生かしておいたとしたら、並外れた能力により、ユダヤ教に対する絶大な驚異になることを、議会は気付いていたからなのです。
そのことは、まさしく先見の目があったと言えることであり、事実、新約聖書の半分は、使徒パウロによって書き記されるからです。
また私たちの真の敵である悪魔は、そのことを薄々知っていたからであり、サウロを殺す計画の背景には、暗闇の力が暗躍していたことには、間違いありません。
しかしその計画は、サウロ本人に、クリスチャン陣営にもたらされたのです。具体的には、どのようにして、本人と弟子たちの耳に伝わったのかは書かれていません。
しかし、その背景には、御使いが、関わっていたことは、間違いないことと言えるでしょう。
また、この計画が発覚したことにより、丸三年以上、世話になったダマスコから、ついに出て行くべき時が来たとも言えるのです。
箴言にありますように、まさに「神の時は、時にかなって美しい」のです。》