◇◆◇日々のみ言葉
2019年4月2日(火)
◎聖書箇所【使徒の働き9章29節~30節】
9:29 そして、ギリシヤ語を使うユダヤ人たちと語ったり、論じたりしていた。しかし、彼らはサウロを殺そうとねらっていた。
9:30 兄弟たちはそれと知って、彼をカイザリヤに連れて下り、タルソへ送り出した。
◎ショートメッセージ
《ダマスコを脱出したサウロは、エルサレムに着いて、主の弟子たちの仲間にはいろうと試みましたが、みなは彼を弟子だとは信じないで、恐れていました。
それは当然と言えば当然です。
なぜなら、かつてはエルサレムの教会を、壊滅に追いやった張本人なのですから。それゆえサウロは、ペテロと主の兄弟ヤコブに会ってから、エルサレムを後にしたのです。
ところが、孤立したサウロを、バルナバは面倒を見ることを引き受けて、14年後に、再び使徒たちの所へ連れて行き、彼がダマスコに行く途中で主を見た様子や、主が彼に向かって語られたこと、また彼がダマスコでイエスの御名を大胆に宣べた様子などを彼らに説明したのです。
それからサウロは、エルサレムで使徒たちや他の弟子たちと共にいることが許され、自由に教会に出はいりすることが出来るようになったのです。そして、「ギリシヤ語を使うユダヤ人たち」と語ったり、論じたりしていたと言うのです。
ところで、この名前に覚えはありませんか。
『そのころ、弟子たちがふえるにつれて、「ギリシヤ語を使うユダヤ人たち」が、ヘブル語を使うユダヤ人たちに対して苦情を申し立てた。彼らのうちのやもめたちが、毎日の配給でなおざりにされていたからである。
そこで、十二使徒は弟子たち全員を呼び集めてこう言った。
「私たちが神の言葉をあと回しにして、食卓のことに仕えるのはよくありません。そこで、兄弟たち。あなたがたの中から、御霊と知恵とに満ちた、評判の良い人たち七人を選びなさい。私たちはその人たちをこの仕事に当たらせることにします。そして、私たちは、もっぱら祈りとみ言葉の奉仕に励むことにします。」
この提案は全員の承認するところとなり、彼らは、信仰と聖霊とに満ちた人ステパノ、およびピリポ、プロコロ、ニカノル、テモン、パルメナ、アンテオケの改宗者ニコラオを選び、この人たちを使徒たちの前に立たせた。そこで使徒たちは祈って、手を彼らの上に置いた。(使徒の働き6:1~6:6)』
そうです。ステパノを選んだ人たちです。彼らは、心からステパノを愛し慕っていたのです。そして次の事実をも知っています。
『人々は大声で叫びながら、耳をおおい、いっせいにステパノに殺到した。そして彼を町の外に追い出して、石で打ち殺した。証人たちは、自分たちの着物をサウロという青年の足もとに置いた。(使徒の働き7:57~7:58)』
『サウロは、ステパノを殺すことに賛成していた。その日、エルサレムの教会に対する激しい迫害が起こり、使徒たち以外の者はみな、ユダヤとサマリヤの諸地方に散らされた。「敬虔な人たち」はステパノを葬り、彼のために非常に悲しんだ。(使徒の働き8:1~8:2)』
「敬虔な人たち」とは、彼らのことです。彼らにとってサウロは、敵(かたき)の何者でもないのです。それゆえ怒りと憎しみの為に、彼らはサウロを殺そうとねらっていたのです。
しかし「兄弟たち」、おそらくバルナバとペテロとヤコブだと思われます。バルナバは、ペテロとヤコブの勧めによってサウロをカイザリヤに連れて下り、タルソへ送り出したのです。》