◇◆◇日々のみ言葉
2019年4月8日(月)
◎聖書箇所【使徒の働き9章38節~39節】
9:38 ルダはヨッパに近かったので、弟子たちは、ペテロがそこにいると聞いて、人をふたり彼のところへ送って、「すぐに来て下さい。」と頼んだ。
9:39 そこでペテロは立って、一緒に出かけた。ペテロが到着すると、彼らは屋上の間に案内した。やもめたちはみな泣きながら、彼のそばに来て、ドルカスが一緒にいたころ作ってくれた下着や上着の数々を見せるのであった。
◎ショートメッセージ
《ルダの近く、地中海沿岸のヨッパと言う町にタビタ(ギリシヤ語に訳せば、ドルカス)という女の弟子がいました。この女の弟子は、多くの良いわざと施しをしていたのです。
ところが、その頃、すなわちペテロがルダの方に巡回していた頃のことです。彼女は病気になって死んでしまったのです。
彼女が何の病気にかかったのかについては、聖書は明らかにはしていません。考えられますことは、持病を患っていたのではなく、何か流行病にかかって急死したと言うことでしょうか。
人々はその遺体を洗って、屋上の間に置いたのです。
ルダは、ヨッパの南東18キロの距離にありました。使徒シモン・ペテロが来ていると言う連絡が、すでにヨッパに住む信者たちにも持たされていたのです。
ヨッパとは、「美しい」と言う意味で、今現在はヤッファと言い、統合されてテル・アビル・ヤッファと言われています。
この町は最古の町の一つでもあって、エルサレムから56キロの距離にありました。健脚ならば十分に一日で行くことが出来たのです。
さて、ヨッパに住む主の信徒たちは、使いを二人送って来たのです。
「すぐ来て下さい。」
おそらく二人は徒歩ではなく、ロバに乗って移動して来たと考えられます。なぜなら緊急を要するからです。遺体は時が経つにつれ、どんどん腐敗して行くからです。
そして一人はルダに残り、あるいは歩いて戻り、その一人が乗って来たロバに乗って、ペテロはヨッパに向かったと考えられるのです。
そしてペテロが、タビタ(ドルカス)の家に到着すると、人々は、ペテロを屋上の間に案内しました。
すると、屋上の間にいて、嘆き悲しんでいたやもめたちがペテロに近づいて来て、ドルカスが生きていた頃に、自分たちの為に作ってくれた下着や上着の数々を見せたのです。
彼女たちは、大切な人を失ってしまったこと、またどれほどまでにドルカスが自分たちを愛してくれたことを、ペテロに伝えようとしたのです。
この時、ペテロは思ったはずです。
ここには、主イエス様はもうおられないことを。主イエス様なら、いとも容易く彼女をよみがえらせえて下さることを。
そうです。あのラザロのように。しかし、ここには、自分しか、ペテロしかいないのです。
しかしこの時、ペテロは霊の憤りを感じたのです。》