◇◆◇日々のみ言葉
2019年4月9日(火)
◎聖書箇所【使徒の働き9章38節~39節】
9:38 ルダはヨッパに近かったので、弟子たちは、ペテロがそこにいると聞いて、人をふたり彼のところへ送って、「すぐに来て下さい。」と頼んだ。
9:39 そこでペテロは立って、一緒に出かけた。ペテロが到着すると、彼らは屋上の間に案内した。やもめたちはみな泣きながら、彼のそばに来て、ドルカスが一緒にいたころ作ってくれた下着や上着の数々を見せるのであった。
◎ショートメッセージ
《ペテロは、巡回伝道に、地中海沿岸近くのルダと言う所にやって来ました。ルダはヨッパから18キロ南東に離れた町でした。
そのヨッパにタビタ(ギリシヤ語に訳せば、ドルカス)という女の弟子がいたのです。この女の弟子は、やもめたちに対して多くの良いわざと施しをしてました。もしかしたら彼女自身もやもめであったかも知れません。
ところが、その頃のことです。ドルカスは病気になって死に、やもめたちは、彼女の遺体を洗って、屋上の間に置いたのです。
ユダヤでは、人が死にますと、すぐにも香油も没薬を塗って、少しでも腐敗を遅らさせ、そして一時間も経たないうちに埋葬することが一般的です。
イエス様が、公生涯において、死人を生き返らせたことは三度記録されています。一度目は、死んで間もないヤイロの一人娘。
二度目は、埋葬される為に、町の人々に運ばれていた、やもめの一人息子。おそらく死後一・二時間経過していた状態。
そして三度目は、知らない人はいないと言われるほどの、ラザロのよみがえり。ラザロは、死んでから四日が過ぎ、墓に葬られ、すでに腐り果て、虫が湧いていると言った状況。
どの場面にもシモン・ペテロは、そこに居合わせたのです。
さて、タビタ(ドルカス)の場合は、どのケースに当てはまるのと言えるのでしょうか。おそらく彼女が息絶えた時に、すぐに使いの二人の者が、ロバに乗ってルダに向かい、ペテロを連れて来たと思われます。徒歩では往復に少なくとも8時間はかかるからです。
それは埋葬してもらう為ではなく、奇跡によって生き返らせてくれることを強く望んでいたからです。
「すぐに来て下さい。」
もちろん使いの者は、ヨッパにおいて何が起こったのか、ペテロに手短に伝えたことと思われます。もしかしたら、エルサレムの教会には、ヨッパのタビタの評判は、すでに伝わっていたかも知れません。ただペテロと彼女が顔見知りであったかどうかは分かりかねますが。
そこでペテロは立って、一緒に出かけました。ペテロが到着すると、彼らはペテロを屋上の間に案内したのです。
やもめたちはみな泣きながら、ペテロの側にやって来て、ドルカスが一緒にいた頃作ってくれた下着や上着の数々を見せたと言うのです。
ペテロは、みなの者を外に出したのです。
この時、外に出た人々の気持ちは何だったのでしょうか。》