• 日々のみ言葉 2019年4月14日(日)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2019年4月14日(日)

    ◎聖書箇所【使徒の働き10章1節】
    10:1 さて、カイザリヤにコルネリオという人がいて、イタリヤ隊という部隊の百人隊長であった。

    ◎ショートメッセージ
    《昨日と同じ箇所からとなります。

     昨日は「カイザリヤ」について学びました。この都市は、パレスチナ全体に対する交通の要所であり、それゆえ政治的にも軍事的にも重要な都市として、パレスチナのローマ総督府になっていたのです。
     それゆえ、「イタリア隊」と言う大部隊が駐屯していたのです。

     この名前は、ローマ親衛隊と同様、部隊の形容辞的あだ名であって、イタリアで招集された兵士で構成されていた為、「イタリア隊」と呼ばれていました。
     隊(ギリシャ語スペイラ)は、ラテン語のコホルス(歩兵隊)と同じ意味で、軍団(レギオン)の10分の1、すなわち約600の兵力を持つ部隊のことを指し示します。
     兵の数は、それほど多くないように思えますが、ローマ兵は当時、もっとも鍛え上げられた兵であり、実戦的訓練によって、戦闘のプロ軍団であったのです。

     歴史的には、キリスト教伝播の初期の紀元40年代にイタリヤ隊がカイザリヤに駐屯していた証拠が不確かだと言われていますが、紀元69年から157年にかけてシリヤ、カイザリヤ方面に補助部隊の第2イタリヤ隊がいたという碑文による証拠が残っています。 よって紀元40年代にも駐屯していた可能性は高いと言われています。

     その兵の数は、600ですから、当然、百人隊長も6人以上は存在するはずですし、一人の部隊長の下に、相互協力し、絶対的服従の中、部下の兵を統率していました。コルネリオは、その百人隊長の一人であったわけです。

     次に「コルネリオ」と言う名前についてです。

     ローマ皇帝コルネリウス・スッラが、紀元82年に、多くの奴隷を解放した時に、コルネリウスは自分の名を与えた為に、コルネリウスと言う名前の人は、かなり多くいたと言われています。
     この名前をギリシャ風に呼びますと、「コルネリオス(正式名)」となり、その為、私たち日本人は、コルネリオと呼ぶわけなのです。(例えば、パウロは本来はパウロスであり、ペテロはペテロス、そしてイエス様は、イエズスであるように。)

     百人隊長ですから、当然パウロと同じく「ローマ市民」であった可能性は非常に高いでしょう。

     このコルネリオは、ユダヤ教の改宗者ではありませんでしたが、熱心に神様を求めていた者でした。
     彼がどのようにして、ユダヤ人が信じる唯一の創造主なる神様を知ったのかについては、詳しく書かれていません。

     しかし、コルネリオも神様が選ばれた者なのです。そして彼の救いこそが、異邦人の時代の幕開けにつながって行くことになるのです。

     イエス様が言われた通りです。

    『「あなたがたが私を選んだのではありません。私があなたがたを選び、あなたがたを任命したのです。(ヨハネの福音書15:16前半)』と。》

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