• 日々のみ言葉 2019年4月17日(水)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2019年4月17日(水)

    ◎聖書箇所【使徒の働き10章7節~8節】
    10:7御使いが彼にこう語って立ち去ると、コルネリオはそのしもべたちの中のふたりと、側近の部下の中の敬虔な兵士ひとりとを呼び寄せ、
    10:8 全部のことを説明してから、彼らをヨッパへ遣わした。

    ◎ショートメッセージ
    《御使いは、コルネリオに語りました。
    「あなたの祈りと施しは神の前に立ち上って、覚えられています。さあ今、ヨッパに人をやって、シモンという人を招きなさい。彼の名はペテロとも呼ばれています。この人は皮なめしのシモンという人の家に泊まっていますが、その家は海べにあります。」

     こう言うと御使いは彼から去って行きました。

     するとコルネリオは、すぐさま行動に移ったのです。まさに早い決断です。なぜなら戦場では、一瞬の気の迷いが、部隊の存亡にかかわるからです。彼には百人の部下の命がかかっているのです。
     指揮官は、一瞬にして状況を把握し、敏速な判断が求められるのです。決断できることこそが、指導者の資質であり、絶対的条件であると言っても良いでしょう。

     さて、彼には多くのしもべたちがいました。その中でも、彼が心から信頼出来るしもべ二人を呼び寄せたのです。彼の家の執事であったかも知れません。
     しかしそれだけではありません。コルネリオは、側近の部下の中から、何と敬虔な兵士ひとりを呼び寄せたと言うのです。

     となりますと、この兵士は、間違いなくコルネリオと同じ信仰を持っていたとも考えられます。そして、しもべ二人の護衛として、彼を共に遣わせると言うことです。

     ここでコルネリオは、この三人に、「全部のこと」を話します。それは全き信頼を置いているからこそ、出来ることなのです。

    「全部のこと」とは、彼が体験したことすべてを指します。そして御使いが語った言葉を、余すことなく正確に伝えたのです。

     当時のローマは、反ユダヤ的体制でありました。それは、何度となく、ユダヤ人が反乱を引き起こしたからです。

     そのユダヤ人の所へ、コルネリオは、側近の部下三人を送ることになります。もちろん彼らは歩いてではなく、馬に乗って行ったはずです。
     ユダヤ人は、おもに交通手段としてロバを用いましたが、ローマ人は、馬を用いたのです。馬はロバとは、断然早さが違います。今でも、車の出力は、何馬力と言うくらいです。

     三人のしもべが、馬に乗って、颯爽(さっそう)とカイザリヤから出発して行きました。それを屋上の間から見送るコルネリオの気持ちは、不安と期待でさぞかし一杯であったことでしょう。

     ここに、福音がいよいよ、選民ユダヤ人以外の人々に、異邦人にもたらされると言う、劇的なターニングポイントを、今迎えようとしていることになります。》

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