◇◆◇日々のみ言葉
2019年5月2日(木)
◎聖書箇所【使徒の働き10章27節~29節】
10:27 それから、コルネリオと言葉をかわしながら家にはいり、多くの人が集まっているのを見て、
10:28 彼らにこう言った。「ご承知のとおり、ユダヤ人が外国人の仲間にはいったり、訪問したりするのは、律法にかなわないことです。ところが、神は私に、どんな人のことでも、きよくないとか、汚れているとか言ってはならないことを示して下さいました。
10:29 それで、お迎えを受けたとき、ためらわずに来たのです。そこで、お尋ねしますが、あなたがたは、いったいどういうわけで私をお招きになったのですか。」
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からとなります。
ルカは、「コルネリオの救い」について、多くの紙面を割いていますが、まさしくこの出来事は、当時の常識を覆えすほどの重大かつ重要な出来事であったからです。
主イエス様は、ユダヤ人としてお生まれになられました。十二使徒も、また仲間に加えられた弟子たちも、皆ユダヤ人であったのです。
その時までの宣教のターゲットは、全世界(ローマ帝国が支配していた地域)に散らばっている正統的なユダヤ人に対してでした。
この時まで、使徒のリーダーであったペテロでさえ、福音はユダヤ人だけのものであって、異邦人には関係のないことであると考えていたのです。
それだからこそ、主イエス様は、皮なめしのシモンの家の屋上において、「聖くない動物」の幻を見せたのです。
主イエス様は、ペテロの考え方を根本から変えさせる必要があったのです。
「ご承知のとおり、ユダヤ人が外国人の仲間にはいったり、訪問したりするのは、律法にかなわないことです。」
エレミヤ書には、
『イスラエルの家よ。主があなたがたに語られた言葉を聞け。主はこう仰せられる。
「異邦人の道を見習うな。」(エレミヤ10:1~10:2抜粋)』と書かれています。
では、「異邦人の道」とは何でしょうか。
ペテロは後に、次のようにその書簡に説明しています。
『あなたがたは、異邦人たちがしたいと思っていることを行ない、好色、情欲、酔酒、遊興、宴会騒ぎ、忌むべき偶像礼拝などにふけったものですが、それは過ぎ去った時で、もう十分です。(第Ⅰペテロ4:3)』と。
それゆえ、ユダヤ人は異邦人の家に入ったり、また共に食事をすることを忌み嫌ったのです。しかもローマに住むローマ人の貴族階級は、本当に堕落しきっていました。彼らは、まさにソドムとゴモラの世界にまで到達していたのです。
しかし、そのような中においても、主イエス様は、選ばれた魂を、ご自身の為に残しておられるのです。それがコルネリオの家族と親戚たちなのです。
「神は私に、どんな人のことでも、きよくないとか、汚れているとか言ってはならないことを示して下さいました。」
この言葉から、それまでのペテロは、一般のユダヤ人と同じ価値観であったことが分かります。また、聖霊様によって、その考えが変えられたことが分かります。》