◇◆◇日々のみ言葉
2019年5月3日(金)
◎聖書箇所【使徒の働き10章30節~33節】
10:30 するとコルネリオがこう言った。「四日前のこの時刻に、私が家で午後三時の祈りをしていますと、どうでしょう、輝いた衣を着た人が、私の前に立って、
10:31 こう言いました。『コルネリオ。あなたの祈りは聞き入れられ、あなたの施しは神の前に覚えられている。
10:32 それで、ヨッパに人をやってシモンを招きなさい。彼の名はペテロとも呼ばれている。この人は海べにある、皮なめしのシモンの家に泊まっている。』
10:33 それで、私はすぐあなたのところへ人を送ったのですが、よくおいで下さいました。いま私たちは、主があなたにお命じになったすべてのことを伺おうとして、みな神の御前に出ております。」
◎ショートメッセージ
《ペテロは集まっていた人々に言いました。
「ご承知のとおり、ユダヤ人が外国人の仲間にはいったり、訪問したりするのは、律法にかなわないことです。ところが、神は私に、どんな人のことでも、きよくないとか、汚れているとか言ってはならないことを示して下さいました。それで、お迎えを受けたとき、ためらわずに来たのです。そこで、お尋ねしますが、あなたがたは、いったいどういうわけで私をお招きになったのですか。」
「四日前のこの時刻に、私が家で午後三時の祈りをしていますと、どうでしょう、輝いた衣を着た人が、私の前に立って、こう言いました。」
もちろんペテロは、このことについて、ある程度は、コルネリオが自分の所へ遣わしたしもべから、すでに耳にしていたことです。しかし、ペテロがあえて質問した真意は、コルネリオ本人の口を通して、その答えを聞くことでした。このように、その人自身から出た言葉こそが、最も正しく、また確信に満ちた証しであるからです。
コルネリオは続けます。
『コルネリオ。あなたの祈りは聞き入れられ、あなたの施しは神の前に覚えられている。それで、ヨッパに人をやってシモンを招きなさい。彼の名はペテロとも呼ばれている。この人は海べにある、皮なめしのシモンの家に泊まっている。』
この言葉は、御使いが彼に語ったことです。ほぼ正確にペテロに伝えています。そして、
「それで、私はすぐあなたのところへ人を送ったのですが、よくおいで下さいました。いま私たちは、主があなたにお命じになったすべてのことを伺おうとして、みな神の御前に出ております。」と続きます。
ここで、コルネリオが「主」と言っているお方は、誰なのでしょうか。この時点では、実は、彼はまだ「主イエス・キリスト」のことについては、詳しく知りません。
しかし、数年前のエルサレムにおいて、ユダヤ最大の祭りである「過越の祭り」の週に、大きな暴動のような事件が起こったことは、ローマ人の兵士であるならば、誰もが知っています。
なぜなら、その時ポンテオ・ピラトが、各地に駐屯しているローマ軍の部隊に応援を求めたからです。
主イエス様が十字架に掛けられた時、何とエルサレムには2・30万人の人々が集まっていたと伝えられています。
しかしポンテオ・ピラトを警護する兵士は、側近の部下数名と、100人の兵士しかいなかったからです。
いくらローマ軍兵士が戦闘のプロだとしても、圧倒的な数で、ユダヤ人たちが本気になったとしたら、エルサレムからローマ軍を一掃出来たことは、間違いありません。
それゆえポンテオ・ピラトは、群衆の「十字架につけろ」と言う叫びに、従わずにはいられなかったのです。
明日も同じ箇所からです。》