• 日々のみ言葉 2019年5月7日(火)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2019年5月7日(火)

    ◎聖書箇所【使徒の働き10章37節~40節】
    10:37「あなたがたは、ヨハネが宣べ伝えたバプテスマの後、ガリラヤから始まって、ユダヤ全土に起こった事がらを、よくご存じです。
    10:38 それは、ナザレのイエスのことです。神はこの方に聖霊と力を注がれました。このイエスは、神が共におられたので、巡り歩いて良いわざをなし、また悪魔に制せられているすべての者をいやされました。
    10:39 私たちは、イエスがユダヤ人の地とエルサレムとで行なわれたすべてのことの証人です。人々はこの方を木にかけて殺しました。
    10:40 しかし、神はこのイエスを三日目によみがえらせ、現われさせて下さいました。」

    ◎ショートメッセージ
    《引き続き、コルネリオの家族へのペテロの説教について学びます。

     シモン・ペテロは、今カイザリヤのイタリア隊の百人隊長コルネリオの家にいます。
    そこには大勢の人々が集まっていました。しかし、そこに集まっていたのは、ユダヤ人ではありません。ローマ人たちです。しかもほとんどがローマ市民であったと思われます。なぜなら第Ⅰイタリア隊、第Ⅱイタリア隊は、ローマ市民の権利を持つ兵士軍団だからです。当時の一隊の中でも名門でした。
     史実によりますと、紀元30年には、第Ⅱイタリア隊がカイザリヤに派遣され、駐屯していた記録が残されています。おそらく、それ以前より駐屯していた可能性は、十分考えられます。
     なぜならカイザリヤは、極めて重要な港であり、また交通の要であったからです。この港を修復して、このようなローマ様式のデカポリスとして建設したのが、ヘロデ大王なのです。このヘロデは、紀元前四年に死にました。
     つまり、紀元前には、すでにこの都市は完成されており、また皇帝カイザルの名にちなんでカイザリヤと名付けられたのです。それは見事な都市でありました。イエス様が、生まれた時には、すでに存在していたのです。

     さて、ペテロは、
    「あなたがたは、ヨハネが宣べ伝えたバプテスマの後、ガリラヤから始まって、ユダヤ全土に起こった事がらを、よくご存じです。」と確信を持って語っています。

    「バプテスマのヨハネ」のことも、またカペナウムから始まって、ユダヤ全土に起こった事がら、すなわち主イエス様による、大いなる奇跡や不思議について、ローマ人であるならば、知っているはずだ、と言う観点から話し始めています。

     それほどに、主イエス様が公生涯を送られていた時のことは、ローマが支配していたパレスチナ全土に広まっていたことが分かります。

    「それはナザレのイエスのことです。」

     ここでも預言が成就します。
     マタイによれば、
    『そして、ナザレという町に行って住んだ。これは預言者たちを通して「この方はナザレ人と呼ばれる。」と言われた事が成就するためであった。(マタイの福音書2:23 )』と書かれています。
     
    「神はこの方に聖霊と力を注がれました。このイエスは、神が共におられたので、巡り歩いて良いわざをなし、また悪魔に制せられているすべての者をいやされました。私たちは、イエスがユダヤ人の地とエルサレムとで行なわれたすべてのことの証人です。」

     まさにペテロは、そのことを自分の目で見、また自分の耳で聞き、そして体験したからこそ、証人であると言っているのです。》

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