◇◆◇日々のみ言葉
2019年5月13日(月)
◎聖書箇所【使徒の働き10章44節~46節】
10:44 ペテロがなおもこれらの言葉を話し続けているとき、み言葉に耳を傾けていたすべての人々に、聖霊がお下りになった。
10:45 割礼を受けている信者で、ペテロと一緒に来た人たちは、異邦人にも聖霊の賜物が注がれたので驚いた。
10:46 彼らが異言を話し、神を賛美するのを聞いたからである。そこでペテロはこう言った。
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からです。
この時、エルサレム市内にあるヨハネ・マルコの家の二階の大広間において起こった出来事が再現しました。
しかしその対象となった人々は、全く異なっていたのです。主イエス様が約束された聖霊が最初に降られたのは、新たに加えられたマッテヤを含む十二使徒たち、主イエス様の母マリヤと兄弟姉妹たち、そして集まっていた多くの弟子たちであったのです。彼らは皆ユダヤ人でした。
しかし、今回は異邦人、しかもイスラエルの敵国であるローマ人。そればかりではなく、ローマ軍の百人隊長。そして彼の家族と親戚たち。ローマ市民たちなのです。
かつて主イエス様は、弟子たちにこのように言われました。
『「いま聞いているあなたがたに、私はこう言います。あなたの敵を愛しなさい。あなたを憎む者に善を行ないなさい。」(ルカの福音書6:27)』
この言葉をシモン・ペテロは思い出したに違いありません。
さて、聖霊が降られた時に起こる、大きなしるしが現われました。それは、「彼らが異言を話し、神を賛美するのを聞いた」と言うことです。
ペンテコステの時を振り返って見ますと、
『すると、みなが聖霊に満たされ、御霊が話させて下さるとおりに、他国の言葉で話しだした。
さて、エルサレムには、敬虔なユダヤ人たちが、天下のあらゆる国から来て住んでいたが、この物音が起こると、大勢の人々が集まって来た。彼らは、それぞれ自分の国の言葉で弟子たちが話すのを聞いて、驚きあきれてしまった。彼らは驚き怪しんで言った。
「どうでしょう。いま話しているこの人たちは、みなガリラヤの人ではありませんか。それなのに、私たちめいめいの国の国語で話すのを聞くとは、いったいどうしたことでしょう。私たちは、パルテヤ人、メジヤ人、エラム人、またメソポタミヤ、ユダヤ、カパドキヤ、ポントとアジヤ、フルギヤとパンフリヤ、エジプトとクレネに近いリビヤ地方などに住む者たち、また滞在中のローマ人たちで、ユダヤ人もいれば改宗者もいる。またクレテ人とアラビヤ人なのに、あの人たちが、私たちのいろいろな国言葉で神の大きなみわざを語るのを聞こうとは。」(使徒の働き2:4~2:11)』となっています。
ルカは、ここではっきりと、弟子たちが「異言」すなわち「他国の言葉」で語り出したことを明言しています。わけの分からない造語を語ったのではありません。外国語を話したのです。そしてその内容は、どちらの場合も同じで、神様を褒め称えています。
今も「異言」は存在します。そしてそれこそが、聖霊が降られたしるしなのです。そしてそれが、使徒パウロが勧めていることでもあるのです。
『すべての祈りと願いを用いて、どんなときにも御霊によって祈りなさい。そのためには絶えず目をさましていて、すべての聖徒のために、忍耐の限りを尽くし、また祈りなさい。(エペソ人への手紙6:18)』と。》