◇◆◇日々のみ言葉
2019年5月16日(木)
◎聖書箇所【使徒の働き10章47節~48節】
10:47「この人たちは、私たちと同じように、聖霊を受けたのですから、いったい誰が、水をさし止めて、この人たちにバプテスマを受けさせないようにすることができましょうか。」
10:48 そして、イエス・キリストの御名によってバプテスマを受けるように彼らに命じた。彼らは、ペテロに数日間滞在するように願った。
◎ショートメッセージ
《引き続き同じ箇所からです。明日からは、11章に入りましょう。
ここでコルネリオは、ペテロに数日間滞在するように願ったのです。この所から、聖書には書かれてはいないのですが、考えて見たいことがあります。
一つ目は、なぜコルネリオはペテロを引き留めたのか、と言うことです。
コルネリオはユダヤ教の改宗者ではありませんでした。改宗する為には、エルサレム神殿において祭司の前で信仰告白をし、割礼を受けなければならなかったからです。ロー軍の一隊の百人隊長がそのような行為が許されるはずはありません。
しかし、彼はユダヤ人が信じる神様こそ、真の唯一の神であることを、神様の特別な恵みと選びによって、ある時に知ったのです。
とするならば、彼は旧約聖書(ユダヤ聖書・別名「律法と詩篇と預言者」)を、知っており、また異邦人がユダヤ人の会堂(シナゴーク)に入れるはずはありませんから、自分の手元に羊皮紙の巻物聖書を持っていたことは、十分に考えられることです。
よみがえられたその日の夕方、主イエス様は、弟子たちに現われ、教えられました。もちろんシモン・ペテロもその場に居合わせたのです。
ルカの福音書には、
『さて、そこでイエスは言われた。
「私がまだあなたがたと一緒にいた頃、あなたがたに話した言葉はこうです。私についてモーセの律法と預言者と詩篇とに書いてあることは、必ず全部成就するということでした。」
そこで、イエスは、聖書を悟らせるために彼らの心を開いて、こう言われた。
「次のように書いてあります。キリストは苦しみを受け、三日目に死人の中からよみがえり、その名によって、罪の赦しを得させる悔い改めが、エルサレムから始まってあらゆる国の人々に宣べ伝えられる。あなたがたは、これらのことの証人です。(ルカの福音書24:44~24:48)』と書かれています。
この時、主イエス様は、聖書を紐解かれ、ご自身について書かれた預言について、弟子たちに教えられたのです。ペテロも、同じように教えたに違いありません。
そして二つ目は、食事のことです。
シモン・ペテロはすでに主イエス様からの幻によって、心を変えられていましたが、ヨッパの信徒たちはそうではありませんでした。よって異邦人と食事を共にすることを、遠慮したことは当然なはずです。
しかしシモン・ペテロはこの後、コルネリオの家に数日間留まったと思われます。ヨッパから行動を共にして来た信徒たちは、おそらくカイザリヤにありますシナゴークに向かったことでしょう。
とするならば、シモン・ペテロだけが、コルネリオから大いなる歓迎を受け、感謝の宴に招かれたのではないでしょうか。ヨハネ・マルコも共にいたと思われます。
コルネリオはローマ人ですから、その食卓に「豚肉」が出されたとしても不思議ではありません。もちろん彼は、ユダヤ人が食べないことを知っていますから、勧めたりはしないでしょう。
しかし私は確信します。この時、ペテロは初めて「豚肉」の料理を食べたことを。明日からは、先に行きましょう。》