◇◆◇日々のみ言葉
2019年5月17日(金)
◎聖書箇所【使徒の働き11章1節~3節】
11:1さて、使徒たちやユダヤにいる兄弟たちは、異邦人たちも神のみ言葉を受け入れた、ということを耳にした。
11:2 そこで、ペテロがエルサレムに上ったとき、割礼を受けた者たちは、彼を非難して、
11:3 「あなたは割礼のない人々の所に行って、彼らと一緒に食事をした。」と言った。
◎ショートメッセージ
《今日から、11章に入ります。
シモン・ペテロは、ヨッパのドルカス(タビタ)を生き返らせた後、しばらくヨッパの信徒たちの為に、皮なめしのシモンの家に泊まっていました。
そこへカイザリヤから、ローマ軍第Ⅱイタリア隊の百人隊長コルネリオから遣わされた三人の使者がやって来たのです。
ペテロは、六人のヨッパの信徒たちと共に、使者の案内によってカイザリヤに出向いたのです。
コルネリオの家に到着し、中に案内されると、そこには大勢の異邦人、すなわちローマ市民権を持つローマ人で溢れていました。
シモン・ペテロは、異邦人である彼らに、主イエスから授かったみ言葉を語りました。すると、そこに聖霊が降られ、何とリバイバルが起こりました。その場にいた大勢のローマ人たちは異言を語り、神様を褒め称えたのです。
そこでペテロは、ヨッパから同行した正統的なユダヤ人の兄弟たちに言いました。
「この人たちは、私たちと同じように聖霊を受けたのですから、いったい誰が、水をさし止めて、この人たちにバプテスマを受けさせないようにすることができましょうか。」
そして、コルネリオの家の中にある大浴場において、ペテロは彼らに主イエスの御名によるバプテスマを授けたのです。
するとコルネリオは、ペテロに数日間滞在するように願い出ました。この時、ヨッパから同行したユダヤ人の信徒たちは、その日はカイザリヤのシナゴーク(ユダヤの会堂)に泊まり、次の日の朝早く、ヨッパに戻って行ったことでしょう。
彼らの心は、ペテロが幻によって主イエスに変えられたように、まだ変えられてはいないからです。
よって、エルサレム教会に、この者たちが、報告したに違いありません。ただし彼らはシモン・ペテロが、律法によって禁止されている食物である「豚肉」を食べたことは報告していないはずです。なぜなら、その日の歓迎会の食卓に何が並んだのかは、彼らは知る由もないからです。
ローマ人たちは、正統的なユダヤ人である彼らにとって、たとえ主イエスを信じ信仰告白をしたとしても、主にある「兄弟姉妹」ではなく、忌み嫌うべき異邦人であるからです。
その異邦人と共に食卓を囲むとことは、律法によれば霊的に汚れることを意味していたのです。しかしシモン・ペテロは、彼らと共に食卓を囲んだのは事実なのです。
だからこそ、
「あなたは割礼のない人々の所に行って、彼らと一緒に食事をした。」と言って批判されているわけです。》