◇◆◇日々のみ言葉
2019年5月19日(日)
◎聖書箇所【使徒の働き11章4節~17節】
11:4 そこでペテロは口を開いて、事の次第を順序正しく説明して言った。
11:5「私がヨッパの町で祈っていると、うっとりと夢ごこちになり、幻を見ました。四隅をつり下げられた大きな敷布のような入れ物が天から降りて来て、私のところに届いたのです。
11:6 その中をよく見ると、地の四つ足の獣、野獣、はうもの、空の鳥などが見えました。
11:7 そして、『ペテロ。さあ、ほふって食べなさい。』と言う声を聞きました。
11:8 しかし私は、『主よ。それはできません。私はまだ一度も、きよくない物や汚れた物を食べたことがありません。』と言いました。
11:9 すると、もう一度天から声がして、『神がきよめた物を、きよくないと言ってはならない。』というお答えがありました。
11:10 こんなことが三回あって後、全部の物がまた天へ引き上げられました。
11:11 すると、どうでしょう。ちょうどそのとき、カイザリヤから私のところへ遣わされた三人の人が、私たちのいた家の前に来ていました。
11:12 そして御霊は私に、ためらわずにその人たちと一緒に行くように、と言われました。そこで、この六人の兄弟たちも私に同行して、私たちはその人の家にはいって行きました。
11:13 その人が私たちに告げたところによると、彼は御使いを見ましたが、御使いは彼の家の中に立って、『ヨッパに使いをやって、ペテロと呼ばれるシモンを招きなさい。
11:14 その人があなたとあなたの家にいるすべての人を救う言葉を話してくれます。』と言ったというのです。
11:15 そこで私が話し始めていると、聖霊が、あの最初のとき私たちにお下りになったと同じように、彼らの上にもお下りになったのです。
11:16 私はそのとき、主が、『ヨハネは水でバプテスマを授けたが、あなたがたは、聖霊によってバプテスマを授けられる。』と言われたみ言葉を思い起こしました。
11:17 こういうわけですから、私たちが主イエス・キリストを信じたとき、神が私たちに下さったのと同じ賜物を、彼らにもお授けになったのなら、どうして私などが神のなさることを妨げることができましょう。」
◎ショートメッセージ
《今日から数回にわたって、シモン・ペテロが仲間の使徒たち、そして主にある兄弟姉妹に語った証しについて学んで見たいと思います。
まず初めに、シモン・ペテロは、間違いなく教会における戒規の場に立たされたと思われます。
考えても見て下さい。
ペテロは自他共に認める使徒のリーダーであるはずです。そのペテロが、異邦人であるローマ軍の百人隊長と食事を共にした、と理由だけで非難されているのです。
しかもその前に、「使徒たちやユダヤにいる兄弟たちは、異邦人たちも神のみ言葉を受け入れた。」という伝言を耳にしているはずなのです。
つまり、主イエス様の御わざによって、敵国のローマ人、しかもローマ軍のエリート部隊の指揮官が救われた、と言う輝かしき、そして喜ばしき事実と真実よりも、シモン・ペテロが行なった行動だけに目を留めて、とがめているのです。
これこそが、教会における本末転倒の最も著明的な例なのです。これが、当時の使徒たちの限界なのです。彼らは、「私たちは、同胞ユダヤ人を主イエス様の救いと教えとに導く者である」と思っていたからです。
そして、主イエス様が、真にすべての人々の為に十字架にかかられ、身代わりの死を遂げられたと言う奥義が隠されており、また理解出来ないのです。
あの気難しいシモン・ペテロが、異邦人と食事を共にすると言うことは、よほど何か大きな出来事があったはずだ、と言うことが想像すら出来なかったのです。
明日も同じ箇所からとなります。》