◇◆◇日々のみ言葉
2019年5月25日(土)
◎聖書箇所【使徒の働き11章20節~21節】
11:20 ところが、その中にキプロス人とクレネ人が幾人かいて、アンテオケに来てからはギリシヤ人にも語りかけ、主イエスのことを宣べ伝えた。
11:21 そして、主の御手が彼らと共にあったので、大ぜいの人が信じて主に立ち返った。
◎ショートメッセージ
《さて、ステパノのことから起こった、サウロによる迫害によって散らされた人々は、フェニキヤ、キプロス、アンテオケまでも進んで行きましたが、ユダヤ人以外の者にはだれにも、み言葉を語りませんでした。
しかし当時のユダヤ人たちは、ローマ帝国の恩恵(道路整備)にあずかって、ローマ帝国が支配する国々に散らばっていたのです。彼らは、別な国の市民・国民であると同時に、イスラエルに属するユダヤ人であり、また裕福な者たちは、聖都エルサレムに自分の別邸を持ち、重要な祭りのたびごとに帰国していました。
その五旬節の祭りの日に、聖霊降臨(ペンテコステ)が起こったのです。
使徒の働きを顧みますと、
『さて、エルサレムには、敬虔なユダヤ人たちが、天下のあらゆる国から来て住んでいたが、この物音が起こると、大ぜいの人々が集まって来た。彼らは、それぞれ自分の国の言葉で弟子たちが話すのを聞いて、驚きあきれてしまった。彼らは驚き怪しんで言った。
「どうでしょう。いま話しているこの人たちは、みなガリラヤの人ではありませんか。それなのに、私たちめいめいの国の国語で話すのを聞くとは、いったいどうしたことでしょう。
私たちは、パルテヤ人、メジヤ人、エラム人、またメソポタミヤ、ユダヤ、カパドキヤ、ポントとアジヤ、フルギヤとパンフリヤ、エジプトとクレネに近いリビヤ地方などに住む者たち、また滞在中のローマ人たちで、ユダヤ人もいれば改宗者もいる。
またクレテ人とアラビヤ人なのに、あの人たちが、私たちのいろいろな国言葉で神の大きなみわざを語るのを聞こうとは。」
人々はみな、驚き惑って、互いに「いったいこれはどうしたことか。」と言った。(使徒の働き2:5~2:12)』と書かれています。
よって、今日の聖書箇所に登場します「キプロス人」と「クレネ人」とは、この時に救われた三千人の中に存在した者たちであると言う可能性は非常に高いと言えます。
彼らは、国際人でありましたから、アンテオケに来た時、ユダヤ人から見れば異邦人となる純粋のギリシャ人(ギリシャ国籍を持つユダヤ人ではないと言う意味)たちに、聖霊に導かれ、主イエス様のみ言葉を語ったのです。
すると、主イエス様の御手(聖霊の臨在と主の御旨)が彼らと共にありましたので、多くのギリシャ人が救われたと言うわけです。
もしかしたらこの時に、ルカやテモテの家族が救われたのではないでしょうか。
主イエス様のみ言葉は、ますます異邦人に向けられて行くことになります。》