◇◆◇日々のみ言葉
2019年5月26日(日)
◎聖書箇所【使徒の働き11章22節~23節】
11:22 この知らせが、エルサレムにある教会に聞こえたので、彼らはバルナバをアンテオケに派遣した。
11:23 彼はそこに到着したとき、神の恵みを見て喜び、みなが心を堅く保って、常に主にとどまっているようにと励ました。
◎ショートメッセージ
《さて、エルサレム教会の最初の執事であったステパノの殉教から、ガマリエル門下のエリート律法学者、青年サウロによる迫害によって、多くの信徒たちは、エルサレムから追い出されました。
その時に散らされた人々は、フェニキヤ、キプロス、アンテオケまでも進んで行きましたが、ユダヤ人以外の者には、まだ誰だれにもみ言葉を語らなかったのです。
ところが、その中にユダヤ人でありながら、キプロス国籍を持つ者、またクレネ国籍を持つ者が数人いて、国際都市アンテオケに来てからは、ユダヤ人だけでく、純粋のギリシヤ人にも語りかけ、主イエス様の十字架と復活を宣べ伝えたのです。
すると、主イエス様が彼らと共におられて、彼らを通して大ぜいのギリシャ人が信じて、主に立ち返りました。
まさしく彼らが、かつてペンテコステの時に聖霊によって火のバプテスマを授かったように、割礼を受けていないギリシャ人にも同じように、聖霊が降られたのです。
この一報がすぐにエルサレム教会にもたらされました。十二使徒および主の兄弟ヤコブは、慰めの子とあだ名された「バルナバ」を、真偽を確かめる為に、アンテオケに派遣したと言うのです。
と言うことは、バルナバは、この時にはエルサレム教会に留まっていたと言うことが分かります。
またエルサレム教会が、あえてバルナバを派遣したと言うことは、彼が十二使徒と同じくらいに優秀な主の弟子であったからです。
私は、イスカリオテのユダの代わりに十二使徒として選ばれたマッテヤと共に、くじを引くこととなった「バルサバ」こそが、バルナバであると信じています。
その時、シモン・ペテロは他の十人の使徒たちに語りました。
『「実は詩篇には、こう書いてあるのです。『彼の住まいは荒れ果てよ、そこには住む者がいなくなれ。』また、『その職は、ほかの人に取らせよ。』ですから、主イエスが私たちと一緒に生活された間、すなわち、ヨハネのバプテスマから始まって、私たちを離れて天に上げられた日までの間、いつも私たちと行動を共にした者の中から、だれかひとりが、私たちと共にイエスの復活の証人とならなければなりません。」
そこで、彼らは、バルサバと呼ばれ別名をユストというヨセフと、マッテヤとのふたりを立てた。そして、こう祈った。
「すべての人の心を知っておられる主よ。この務めと使徒職の地位を継がせる為に、このふたりのうちのどちらをお選びになるか、お示し下さい。ユダは自分のところへ行くために脱落して行きましたから。」
そしてふたりのためにくじを引くと、くじはマッテヤに当たったので、彼は十一人の使徒たちに加えられた。(使徒の働き1:20~1:26)』
もしそうであるとしたら、まさに使徒パウロを導いた人物としてふさわしいのではないでしょうか。また彼はヨハネ・マルコの従兄弟にあたります。と言うことは、最後の晩餐の舞台であり、そして聖霊降臨の場所となったヨハネ・マルコの家に出入りし、また叔父であるマルコの父親とも親しい存在であったことは、おのずと分かって来ます。》