• 日々のみ言葉 2019年5月30日(木)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2019年5月30日(木)

    ◎聖書箇所【使徒の働き11章25節~26節】
    11:25 バルナバはサウロを捜しにタルソへ行き、
    11:26彼に会って、アンテオケに連れて来た。そして、まる一年の間、彼らは教会に集まり、大ぜいの人たちを教えた。弟子たちは、アンテオケで初めて、キリスト者と呼ばれるようになった。

    ◎ショートメッセージ
    《引き続き、同じ箇所からです。
     
     昨日はバルナバとサウロの出会いについて振り返って見ました。マッテヤを含む十二使徒たちから、また他の主にある兄弟たちから邪険にされたサウロを、面倒を見たのがバルナバでした。まさに「慰めの子」と呼ばれた人物であることが察し出来ます。

     さて、当時のタルソは人口が五十万人を優に超える都市で、アテネ、アレキサドリアに次ぐ第3番目のデカポリスでありました。また多くの天幕作りの職人がいましたから、バルナバがサウロを捜し出すことは、かなり難しいことであったかと思われます。
     また、その時のサウロは、主イエス様のみ教えとみ言葉を伝道するのではなく、天幕作りに励んでいたからです。まさに沈黙の期間であり、冷や飯を食らうことになった7年間であったに違いありません。

     このように神様が用いられる器は、一度へりくだることを教え込まれるのです。バルナバは聖霊の導きによって、サウロと再会します。そしてアンテオケに連れて行きます。
     ここにアンテオケ教会が誕生しました。バルナバとサウロは、一年間をかけて、ギリシャ人の兄弟たちを教え、導いて行きます。この時に医者ルカが救われたのではないでしょうか。

     さて、アンテオケの主イエスの弟子たちは、この時から「キリスト者」すなわちギリシャ語で「クリスティアノス」と呼ばれるようになりました。本来の意味は、「キリストに属する者」あるいは「キリストの奴隷」と言うことです。

     しかもこのニックネームは、彼らが自分でつけたのではありません。アンテオケに住む他のギリシャ人たちが、皮肉の意味を込めてつけたのです。しかし、アンテオケの主の兄弟たちは、このニックネームを好んで、後になって、自らをそのように呼ぶようになったのです。

     当時のアンテオケは、アルテミスやアポロ礼拝が盛んで、異教の神々をあがめていました。その中において、バルナバとサウロによって導かれたギリシャ人の兄弟たちは、忠実にその教えを守り、常に「キリスト」の御名において行動していたからです。

     そしていかに彼らが、主イエス・キリストに忠実であったのか、このニックネームからもわかるものなのです。それほどまでに彼らは、事あるごとに、キリストの御名を同胞に宣べ伝えたからです。

    「クリスチャン」、ギリシャ語で「クリスティアノス」、この名前が誕生するには、サウロがタルソからアンテオケに来なければ、またバルナバがサウロを迎えに行かなければ、為しえなかったので。
     神様のご計画には、偶然はなく、すべてが必然なのです。》

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