◇◆◇日々のみ言葉
2019年6月2日(日)
◎聖書箇所【使徒の働き12章1節~2節】
12:1 その頃、ヘロデ王は、教会の中のある人々を苦しめようとして、その手を伸ばし、
12:2 ヨハネの兄弟ヤコブを剣で殺した。
◎ショートメッセージ
《今日から使徒の働きは12章に入ります。
さて、ここで登場するヘロデ王とは、ヘロデ大王の息子でヘロデ・アンティパスのことを指しています。
大きな罪をたくさん犯した悪王でもあります。聖書には、その罪が明確に書き記されています。
ルカの福音書によりますと、
『さて国主ヘロデは、その兄弟の妻ヘロデヤのことについて、また、自分の行なった悪事のすべてを、ヨハネに責められたので、ヨハネを牢に閉じ込め、すべての悪事にもう一つこの悪事を加えた。(ルカの福音書3:19~3:20)』と書かれています。
何とヘロデ・アンティパスは、兄弟ヘロデ・ピリポの妻ヘロデヤを横取りして、自分の妻としたのです。その連れ子がサロメであって、ヘロデに取っては姪に当たります。
そのサロメが酒宴で踊った官能的な踊りの褒美として、バプテスマのヨハネの首をはねたことも、まさに赦されざる罪に値します。
しかし、そのような悪王であっても、神様は悔い改める機会をお与えになられたのです。
続いて、ルカの福音書によれば、
『それを聞いたピラトは、この人はガリラヤ人かと尋ねて、ヘロデの支配下にあるとわかると、イエスをヘロデの所に送った。ヘロデもその頃エルサレムにいたからである。
ヘロデはイエスを見ると非常に喜んだ。ずっと前からイエスのことを聞いていたので、イエスに会いたいと思っていたし、イエスの行なう何かの奇蹟を見たいと考えていたからである。それで、いろいろと質問したが、イエスは彼に何もお答えにならなかった。
祭司長たちと律法学者たちは立って、イエスを激しく訴えていた。ヘロデは、自分の兵士たちと一緒にイエスを侮辱したり嘲弄したりしたあげく、はでな衣を着せて、ピラトに送り返した。(ルカの福音書23:6~23:11)』と書かれています。
何とイエス様は、この時、国主ヘロデ・アンティパスに、十字架につけられる数時間前に会って下さったのです。
残念ながら、彼の目も耳も心も霊も全く曇っていて、このお方が、自分を造られた創造主なる神様であり、唯一の救い主であることを、悟ることは出来ませんでした。
そして今度は、「ユダヤ人」の、「ユダヤ人」と言いましても、要するにサンヘドリンの議員たち、パリサイ人や律法学者たち、ユダヤの指導者たちのことですが、彼らの機嫌を取る為に、十二使徒の一人であるゼベタイの子ヤコブを、衛兵を使って殺したと言うのです。しかもその理由は、教会を苦しめる為であったと言うわけです。
このように、悪は留まることを知らず、ますます国主ヘロデは罪を重ね、自分の頭の上に燃えるたきぎを積み重ねて行きます。
そして、ついに裁きの時が訪れることになるのです。》