• 日々のみ言葉 2019年6月4日(火)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2019年6月4日(火)

    ◎聖書箇所【使徒の働き12章3節】
    12:3 それがユダヤ人の気に入ったのを見て、次にはペテロをも捕えにかかった。それは、種なしパンの祝いの時期であった。

    ◎ショートメッセージ
    《全世界、すなわちローマ帝国の所領の地において大きな飢饉が起こりました。皇帝クラウディウスの治世の時であり、紀元46年から47年頃のことになります。
     主イエス様が、十字架にかけられる直前に会った、ガリラヤ国主ヘロデ・アンティパスが、ユダヤ人の人気を得ようとして、エルサレム教会の信者を苦しめようとしたのです。
     なぜ彼がユダヤ人たちの人気を取ろうとしたのかと言いますと、彼はユダヤ人ではなく、エドム人であったからです。しかし祖母がハスモン家の出身であったと言うこともあって、ユダヤ人に近づくことを考えていたからでした。

     まずヘロデ・アンティパスは、教会の指導者のひとり、ゼベタイの子ヤコブを捕らえて処刑したのです。このことによって、サンヘドリンの議員たちは、非常に喜び、ヘロデへの思いを新たにしたのです。

     このことがユダヤ人の指導者たちの気に入ったのを見て、ヘロデ・アンティパスは、次には、教会のリーダーであるシモン・ペテロを捕らえにかかったのです。ヘロデ・アンティパスとシモン・ペテロが面識があったかどうかは、分かりかねます。
     しかしエルサレムにおいて、もはやシモン・ペテロの名を知らない者は誰一人としていないほど、ユダヤの人々に、いやしの御わざ(聖霊様による)は浸透していたようです。
     よって、例え顔を知らなくとも、衛兵を使って捕らえることは、さほど難しいことではなかったようなのです。

     ヘロデ・アンティパスの張り巡らした罠におちいり、ついにシモン・ペテロは捕らえられてしまいます。

     ルカは、その事柄が起きたのは「種なしパンの祝い」の時期であると書き記しています。

     正式名は、「種を入れないパンの祭り」と言われ、出エジプトを記念して、過越の祭りに続いてアビブ(別名ニサン)の月の15日から7日間、種を入れないパンを食べて守られていました。
     イエス様の公生涯や使徒の時代にも、これらの祭は引き続いて行われていました。今で言えば、3月から4月の頃に当たります。

     ヘロデ・アンティパスは持てる兵の全力を尽くして、シモン・ペテロを捕らえにかかり、ついにペテロは、囚われの身となってしまったのです。ここから、シモン・ペテロの奇跡の脱出の物語(真実であり事実です)が、始まります。》

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