• 日々のみ言葉 2019年6月5日(水)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2019年6月5日(水)

    ◎聖書箇所【使徒の働き12章4節~5節】
    12:4 ヘロデはペテロを捕えて牢に入れ、四人一組の兵士四組に引き渡して監視させた。それは、過越の祭りの後に、民の前に引き出す考えであったからである。
    12:5 こうしてペテロは牢に閉じ込められていた。教会は彼のために、神に熱心に祈り続けていた。

    ◎ショートメッセージ
    《ガリラヤ国主であるヘロデ・アンティパスは、エルサレムのユダヤ人の人気を得る為に、教会を迫害し始めました。
     まず始めに、使徒ヤコブを捕らえ、剣で殺してしまいました。それがユダヤ人の気に入ったのを見て、次には指導者であるペテロをも捕えにかかったのです。それは、「種なしパンの祭り」の時期で、今で言うならば3月から4月にかけてのことです。

     ついに、「イエスの御名によって集まる者たち(クリスティアノス)」の、名実ともにリーダーであったシモン・ペテロを捕らえることに成功したヘロデ・アンティパスは、念には念を入れて、徹底的に厳重な警備体制を敷いたのです。

     決して逃げることが不可能なように、四人一組の兵士四組(16人)に引き渡して監視させたのです。これは四六時中監視させる為に、四交代の見張りを置いたと言うことです。

     ルカは、「教会は彼のために、神に熱心に祈り続けていた。」と書き記していますが、それではヤコブが捕らえられた時には、教会はどうしていたのでしょうか。

     私の師である尾山令仁先生は、このように言われます。
    「ヤコブが捕らえられた時にも、教会は本当に真剣に祈っていたのです。教会が祈っていなかったから、あるいは祈りが足らなかったから、ヤコブは殉教し、ペテロは救い出されたのではありません。どちらの時も、心を一つにして、教会は篤い祈りを主イエス様に捧げ、熱心に解放を願い出ていたのです。しかし、ヤコブは助け出されず、殉教しました。それは、主イエス様が預言されたことの成就であり、ヤコブが「主の杯」を飲んだと言うことなのです。」

     さてルカは、ヘロデ・アンティパスは、シモン・ペテロを「過越の祭りの後に、民の前に引き出す考えであったからである。」と言っています。
     これはどのような意味なのでしょうか。
     おそらく、主イエス様の十字架の時と同じように、民衆の前に使徒のリーダーであるシモン・ペテロを引き出して、「十字架につけろ」と、叫ばす為であったと思われます。

     しかし、神様のシモン・ペテロへのご計画は、エルサレムにおいて十字架に掛かって殉教することではなく、ローマにおいて十字架にかかることでした。その時シモン・ペテロは、逆さ磔の刑によって殉教するのです。(クオバディス・ドミネ)
    「主を否んだ自分は、主と同じ十字架ではなく、逆さ磔で。」と言う、ペテロの強い願いがあったのです。
     ローマ軍の百人隊長は、その願いを聞き届け、ペテロを逆さ十字架にくくりつけます。》

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