◇◆◇日々のみ言葉
2019年6月3日(月)
◎聖書箇所【使徒の働き12章1節~2節】
12:1 その頃、ヘロデ王は、教会の中のある人々を苦しめようとして、その手を伸ばし、
12:2 ヨハネの兄弟ヤコブを剣で殺した。
◎ショートメッセージ
《昨日から「使徒の働き」の学びも12章に入りました。今日も同じ箇所からとなります。
「その頃」とは、預言者アガポが預言した世界的な大飢饉が訪れた頃と言う意味です。よって紀元46年から47年頃のことになります。
主イエス様の十字架は、紀元27年頃と言われていますから、約二十年後のことになります。
なぜヘロデ・アンティパスが、エルサレム教会の中のある人々を苦しめようとしたのかと言いますと、ユダヤ人たちの人気を取る為であったと言うことです。
実際には、祭司長や祭司たち、そしてパリサイ人や律法学者たち、ユダヤの長老たちによって組織されている、ユダヤ最高議会サンヘドリンを味方につけようとしたのです。
その為には、彼らが何としても潰したいと願っている教会を迫害することでした。しかもヘロデ・アンティパスは教会の指導者を狙い撃ちにしました。
まず使徒の中でも、主イエス様の三人の内弟子のひとりであるゼベタイの子ヤコブを捕らえて処刑してしまったのです。
実は、このことを主イエス様は、すでに預言されていたのです。
マルコの福音書によりますと、
『さて、ゼベダイのふたりの子、ヤコブとヨハネが、イエスのところに来て言った。
「先生。私たちの頼み事をかなえていただきたいと思います。」
イエスは彼らに言われた。
「何をしてほしいのですか。」
彼らは言った。
「あなたの栄光の座で、ひとりを先生の右に、ひとりを左にすわらせて下さい。」
しかし、イエスは彼らに言われた。
「あなたがたは自分が何を求めているのか、わかっていないのです。あなたがたは、私の飲もうとする杯を飲み、私の受けようとするバプテスマを受けることができますか。」
彼らは「できます。」と言った。イエスは言われた。
「なるほどあなたがたは、私の飲む杯を飲み、私の受けるべきバプテスマを受けはします。しかし、私の右と左にすわることは、私が許すことではありません。それに備えられた人々があるのです。」(マルコの福音書10:35~10:40)』と書かれています。
十二使徒(マッテヤを含む)は、ヨハネを除いて皆殉教して行きます。しかも一番最初に殉教したのは、ゼベタイの子ヤコブなのです。
おそらくゼベタイも、またその妻サロメもまだ健在であって、まさか主イエスの母である姉のマリヤと同じ悲しみを味わうことになるとは思ってもみなかったに違いありません。
しかし、その反対に弟ヨハネは、主イエス様を目撃した最後の生き証人として、二世紀まで生き延び、エペソ教会を始め、多くの教会を導いて行くことになるのです。》