◇◆◇日々のみ言葉
2019年6月18日(火)
◎聖書箇所【使徒の働き12章20節~23節】
12:20 さて、ヘロデはツロとシドンの人々に対して強い敵意を抱いていた。そこで彼らはみなでそろって彼をたずね、王の侍従ブラストに取り入って和解を求めた。その地方は王の国から食糧を得ていたからである。
12:21 定められた日に、ヘロデは王服を着けて、王座に着き、彼らに向かって演説を始めた。
12:22 そこで民衆は、「神の声だ。人間の声ではない。」と叫び続けた。
12:23 するとたちまち、主の使いがヘロデを打った。ヘロデが神に栄光を帰さなかったからである。彼は虫にかまれて息が絶えた。
◎ショートメッセージ
《引き続き同じ箇所からとなります。
ツロとシドンの人々は、ガリラヤとペレヤの国主ヘロデ・アンティパスの侍従ブラストの協力を得て、ついに和解の成立に至ることが出来ました。
実際問題として、敵対している者同士が和解する為には、やはり仲介者が必要なのです。この時は、侍従ブラストが用いられ、彼の多大なる貢献があったからです。
ここで大切な真理を顧みたいと思います。
アダムとエバの堕落後、人間と創造主なる神様とは、どんな関係になってしまったのでしょうか。残念ながら、敵対関係になってしまったのです。
しかし「救い主」なる主イエス様が、この世界に来て下さいました。そしてご自身の十字架の死によって、神様と人間との仲介を成して下さったのです。
使徒パウロは、
『神は、すべての人が救われて、真理を知るようになるのを望んでおられます。
神は唯一です。また、神と人との間の仲介者も唯一であって、それは人としてのキリスト・イエスです。キリストは、すべての人の贖いの代価として、ご自身をお与えになりました。これが時至ってなされたあかしなのです。(第Ⅰテモテへの手紙2:4~2:6)』
と明確に証しています。
さて、定められた日に、ヘロデ・アンティパスは、おそらくツロに出向いたと思われます。なぜならカイザリヤから近いのがツロであるからです。そしてツロにて演説し、次には、シドンにおいて演説すると言う手配になっていたのではないでしょうか。
ツロの王は国賓として、できる限り盛大にもてなしたに違いありません。そしてアンティパスは、ツロの人々を前にして、自分の王服を着けて、高き御座から彼らに向かって演説を始めたのです。
その時、前もってツロの王と指導者たちは、民衆に示し合わせていたのです。アンティパスが演説をし始めたのなら、「神の声だ。人間の声ではない。」と叫び続けることを。
民衆の叫びを聞き、アンティパスは最高の気分になり、傲慢の最高潮に達した時です。その時に、わざわいが訪れたのです。アンティパスは虫にかまれるのです。この時、激しい腹痛が彼に起こったと伝えられています。》