◇◆◇日々のみ言葉
2019年6月19日(水)
◎聖書箇所【使徒の働き12章20節~23節】
12:20 さて、ヘロデはツロとシドンの人々に対して強い敵意を抱いていた。そこで彼らはみなでそろって彼をたずね、王の侍従ブラストに取り入って和解を求めた。その地方は王の国から食糧を得ていたからである。
12:21 定められた日に、ヘロデは王服を着けて、王座に着き、彼らに向かって演説を始めた。
12:22 そこで民衆は、「神の声だ。人間の声ではない。」と叫び続けた。
12:23 するとたちまち、主の使いがヘロデを打った。ヘロデが神に栄光を帰さなかったからである。彼は虫にかまれて息が絶えた。
◎ショートメッセージ
《引き続き同じ箇所からとなります。
マルコはこのように書き記しています。
『実は、このヘロデが、自分の兄弟ピリポの妻ヘロデヤのことで、――ヘロデはこの女を妻としていた。――人をやってヨハネを捕え、牢につないだのであった。
これは、ヨハネがヘロデに、「あなたが兄弟の妻を自分のものとしていることは不法です。」と言い張ったからである。
ところが、ヘロデヤはヨハネを恨み、彼を殺したいと思いながら、果たせないでいた。それはヘロデが、ヨハネを正しい聖なる人と知って、彼を恐れ、保護を加えていたからである。また、ヘロデはヨハネの教えを聞くとき、非常に当惑しながらも、喜んで耳を傾けていた。(マルコの福音書6:17~6:20)』
そしてルカは、
『さて国主ヘロデは、その兄弟の妻ヘロデヤのことについて、また、自分の行なった悪事のすべてを、ヨハネに責められたので、ヨハネを牢に閉じ込め、すべての悪事にもう一つこの悪事を加えた。(ルカの福音書3:19~3:20)』と書き記しています。
ここから、神様はバプテスマのヨハネを通して、国主ヘロデ・アンティパスに何度も悔い改めの機会を与えたおられたことが分かります。
しかし、異母兄弟の兄ヘロデ・ピリポの妻であったヘロデヤの策略によって、連れ子で、姪にあたるサロメの官能的な踊りの褒美として、バプテスマのヨハネの首をはねることになります。
もちろん、この後アンティパスがヨハネの教えと叱責を聞くことは出来なくなります。もはや彼の周りには、イエスマンしかおらず、ますます罪の深みに足を踏み入れて行くことになるのです。
これが人間です。
権力と多くの富を得た者が辿って行く道なのです。
アンティパスの父、ヘロデ大王は、ベツレヘムの2歳以下の赤子の殺戮を行なった直後に、生きたまま胃と腸が腐って行くと言う奇病で死んで行きました。
そしてその息子でもあるアンティパスは、ユダヤの歴史家ヨセフォスによりますと、演説中に激しい腹痛を起こし、5日間その腹痛が続いて、もだえ死んだと言うことです。
ルカは「虫にかまれて息が絶えた」と書き記していますが、もしかしたら寄生虫によるものかも知れません。
神様は、いつまでも罪を放っておくようなことはなさいません。すべての人は、自分の犯した罪の代価を支払わなければなりません。その代価とは「命」です。人は自分の犯した罪によって死んで行くのです。
しかし主イエス様は、死ぬべき私たち罪人の身代わりとして死んで下さったのです。このお方を心から信じ、口で「イエス・キリストは私の主なる神様である。」と、真実とまことを持って告白する者には、罪の赦しと永遠の命が与えられるのです。》