◇◆◇日々のみ言葉
2019年7月31日(水)
◎聖書箇所【使徒の働き14章4節】
14:4 ところが、町の人々は二派に分かれ、ある者はユダヤ人の側につき、ある者は使徒たちの側についた。
◎ショートメッセージ
《今回、私たちは、パウロの第一回伝道旅行について学んでいます。
バルナバとパウロは、最初はバルナバの生まれ故郷であるキプロス島に向かいました。そしてパンフリヤのペルガに渡り、ピシデヤのアンテオケに行ったのです。
そこでも多くの信者を得ましたが、ねたみにもえたユダヤ人たちの迫害に遭い、彼らはそこから144キロ離れたイコニオムに行ったのです。
二人は、そこでも、安息日にユダヤ人の会堂にはいり、主イエス様の話をしますと、ユダヤ人もギリシャ人も大ぜいの人が信仰にはいりました。
ここで、「ギリシャ人」とルカが書いていますのは、単なる異邦人ではなく、ギリシャ人でありながら、ユダヤ教の神を信じ、エルサレムにおいて、祭司から割礼を授かった改宗者たちのことを指しています。
しかし、信じようとしない、頑ななユダヤ人たちも大勢おり、イコニオムに住んでいるギリシャ人たちをそそのかし、二人に対して悪意を抱かせました。
それでも、パウロとバルナバの二人は、長らくイコニオムに滞在し、聖霊に満たされ、大胆かつ力強く、主のみ言葉を語ったのです。
主は彼らと共におられ、彼らの手にしるしと不思議なわざを行なわせ、み恵みの言葉を自ら証明されました。よって、多くの者がいやされ、また悪霊からの解放を受けたのです。
ところがです。
『ところが、町の人々は二派に分かれ、ある者はユダヤ人の側につき、ある者は使徒たちの側についた。』と言うのです。
これはどういうことなのでしょうか。
実はこのことも、主が言われた預言が成就したのです。
『「こうしてイザヤの告げた預言が彼らの上に実現したのです。『あなたがたは確かに聞きはするが、決して悟らない。確かに見てはいるが、決してわからない。この民の心は鈍くなり、その耳は遠く、目はつぶっているからである。それは、彼らがその目で見、その耳で聞き、その心で悟って立ち返り、私にいやされることのないためである。』」(マタイの福音書13:14~13:15)』
主イエス様が、引用された聖書箇所は、イザヤ書6書ですが、この預言は、新約聖書において、最も数多く引用されています。パウロもです。
ローマ人への手紙によりますと、
『では、どうなるのでしょう。イスラエルは追い求めていたものを獲得できませんでした。選ばれた者は獲得しましたが、他の者は、かたくなにされたのです。こう書かれているとおりです。
「神は、彼らに鈍い心と見えない目と聞こえない耳を与えられた。今日に至るまで。」(ローマ人への手紙11::7~11:9)』と。
主イエス様の素晴らしい福音に反対するのは、いつも決まって選民ユダヤ人なのです。よって救いは、ユダヤ人から離れ、異邦人である私たちへと、さらに広がって行きます。
しかし、神様の召命は永遠に変わることはありません。選民ユダヤ人も、やがて救われる時がやって来ます。そしてそれは、異邦人の数が満つる時、以降なのです。》