◇◆◇日々のみ言葉
2019年8月2日(金)
◎聖書箇所【使徒の働き14章8節】
14:8 ルステラでのことであるが、ある足のきかない人がすわっていた。彼は生まれながらの足なえで、歩いたことがなかった。
◎ショートメッセージ
《ルステラとは、イコニオムの南40キロ離れた所にあり、ルカオニヤ地方の町のことです。その町の広場に、「ある足のきかない人」がすわっていたと言うのです。
彼の仕事は、ただ一つです。すなわち乞食であって、人々から哀れみの施しを受ける為に、毎日運んでもらって、門の近くに置いてもらっていたのです。
これと似たような場面が、思い浮かばないでしょうか。
そうです。エルサレムの神殿の中にあった「美しの門」の出来事です。
使徒の働きによりますと、
『ペテロとヨハネは午後三時の祈りの時間に宮に上って行った。すると、生まれつき足のきかない男が運ばれて来た。この男は、宮にはいる人たちから施しを求める為に、毎日「美しの門」という名の宮の門に置いてもらっていた。
彼は、ペテロとヨハネが宮にはいろうとするのを見て、施しを求めた。ペテロは、ヨハネと共に、その男を見つめて、
「私たちを見なさい。」
と言った。男は何かもらえると思って、ふたりに目を注いだ。すると、ペテロは、
「金銀は私にはない。しかし、私にあるものを上げよう。ナザレのイエス・キリストの名によって、歩きなさい。」
と言って、彼の右手を取って立たせた。
するとたちまち、彼の足とくるぶしが強くなり、おどり上がってまっすぐに立ち、歩きだした。そして歩いたり、はねたりしながら、神を賛美しつつ、二人と一緒に宮にはいって行った。
人々は皆、彼が歩きながら、神を賛美しているのを見た。そして、これが、施しを求める為に宮の「美しの門」にすわっていた男だとわかると、この人の身に起こったことに驚き、あきれた。(使徒の働き3:1~ 3:10)』と書かれています。
ペテロを通して主イエス様が成された、「美しの門」の「生まれつき足のきかない男」のいやしの奇跡は、エルサレム市内を大きな混乱の渦の中に巻き込みました。
よって、ペテロとヨハネは、主と同じく、最高議会の被告席に立つことになります。
さて、今日の聖書箇所に戻りますが、この時点で、ルステラの「足のきかない男が、生まれながらの足なえで、歩いたことがなかったこと」については、まだパウロとバルナバは知るよしもありません。おそらくいやされた後に、あとから分かったことです。
しかし、エルサレムの「美しの門」で起きたことは、パウロもバルナバも、知っていたに違いありません。
イエス様は、このように、いつも先回りをされて、愛する弟子たちが、ご自身の栄光を現わすことが出来る場面を用意して下さるのです。
この時、パウロとバルナバの一行が、ここにやって来たことは、偶然ではありません。まさしく必然なのです。
すべてのことが、主イエス様の御手の中で行なわれているのです。》