◇◆◇日々のみ言葉
2019年8月6日(火)
◎聖書箇所【使徒の働き14章19節】
14:19 ところが、アンテオケとイコニオムからユダヤ人たちが来て、群衆を抱き込み、パウロを石打ちにし、死んだものと思って、町の外に引きずり出した。
◎ショートメッセージ
《パウロがルステラで、「ある足のきかない人」をいやした事によって、大騒動が起こってしましました。
この時、エルサレム教会から遣わされて来た使徒たちも、その場面に出くわしたのです。
ルステラの人々は、ゼウス神殿の祭司たちと共に、雄牛数頭と花飾りを持って来て、パウロとバルナバの前に、いけにえをささげようとしたのです。
この事態を知った使徒たち(すなわち主の弟子たち)と、バルナバとパウロは、衣を裂いて、群衆の中に駆け込み、叫びながら、言いました。
「皆さん。どうしてこんなことをするのですか。私たちも皆さんと同じ人間です。そして、あなたがたがこのようなむなしいことを捨てて、天と地と海とその中にあるすべてのものをお造りになった生ける神に立ち返るように、福音を宣べ伝えている者たちです。
過ぎ去った時代には、神はあらゆる国の人々がそれぞれ自分の道を歩むことを許しておられました。とはいえ、ご自身のことをあかししないでおられたのではありません。すなわち、恵みをもって、天から雨を降らせ、実りの季節を与え、食物と喜びとで、あなたがたの心を満たして下さったのです。」
こう言って、ようやくのことで、群衆がいけにえをささげるのをやめさせたのです。
ところが、です。
ところが、アンテオケとイコニオムからユダヤ人たちが来て、群衆を抱き込み、パウロを石打ちにし、死んだものと思って、町の外に引きずり出した。
ここから本日の「日々のみ言葉」の学びにはいります。
何と、ピシデヤのアンテオケとイコニオムから、パウロとバルナバに反逆するユダヤ人たちが追いかけて来たのです。
ルカは、短く書き記していますが、ユダヤ人たちが、どうやって二人のいる場所を突き止められたのかと言いますと、「生まれつき足のきかない人」が癒やされた奇跡が、アンテオケとイコニオムに伝えられたからではないでしょうか。
つまり、群衆がいけにえをささげることをやめさせてから、ユダヤ人たちがやって来るまでには、実は、何日かの時間が必要なのです。
パウロとバルナバ、そしてエルサレム教会から遣わされた使徒たちは、奇跡を見たルステラの人々に、主イエス様のみ言葉を教えていたのです。その時にユダヤ人たちは、やって来たと考えられるのです。
ユダヤ人とは言っても、一般のユダヤ人ではなく、パリサイ人や律法学者たちであると思われます。なぜなら、主イエス様の公生涯において、最後までイエス様に敵対し、逆らって来た宗派の者たちだからです。
そして以前は心強い仲間であって、イエスの御名を唱える教会を迫害していた者が、今はその道の伝道師となり、裏切り者となっていますから、憎さ倍増なのです。
また彼らならば、一般のユダヤ人を丸め込めるのはいとも容易いことなのです。尊敬されていますから。そうやって主イエス様を十字架刑に処したのです。
彼らは、ルステラの人々をそそのかし、パウロに有罪の判決をくだします。そしてパウロを石打の刑場に引き連れて行きました。
そして動かなくなったので、死んだものと思って、町の外に引きずり出したのです。
「死んだものと思って」ではありません。この時本当にパウロは死んだのです。》