◇◆◇日々のみ言葉
2019年8月13日(火)
◎聖書箇所【使徒の働き14章27節~28節】
14:27 そこに着くと、教会の人々を集め、神が彼らと共にいて行なわれたすべてのことと、異邦人に信仰の門を開いて下さったこととを報告した。
14:28 そして、彼らはかなり長い期間を弟子たちと共に過ごした。
◎ショートメッセージ
《パウロとバルナバは、母教会であるシリヤのアンテオケ教会に戻って来ました。その期間は、紀元後48年~49年頃であったと言われています。少なくとも、一年以上はかかったはずです。
なぜなら航海の時期が定められていたからです。当時の船にはもちろん動力などあろうはずがありません。
ローマ海軍の軍艦は、映画「ベン・ハー」でもおなじみのように、ガレー船であって、たくさんの奴隷が櫂を漕いで進みます。しかし一般の船は、風で進む帆船なのです。
地中海には航海が安全に出来る期間が、一年のうちの数ヶ月しかありませんでした。毎年11月11日から3月5日までは航海は完全に中止され、そればかりでなく、さらに3月5日から5月15日まで、そして9月14日から11月11日までの航海は、危険とされていたのです。よって安全な期間は、5月16日から9月14日までの4ヶ月しかありませんでした。
パウロとバルナバも、この安全な期間にキプロス島に渡り、そしてパンフリヤを経てアタリヤからアンテオケに戻って来たと言うわけです。
もう多くの人が知っていますように、パウロとルカがエルサレムからローマに渡る時、地中海の航海はすでに危険とされていた時期でもあって、船は失なわれ、マルタ島に流されることとなります。その後に、彼らはローマに辿りつくことになるのです。
それ以上に、パウロは多くの船旅をしたに違いありません。何度も危険な目に遭わされますが、何時も主イエス様が彼と共にいて下さり、そのたびごとに守られたのです。
さて、パウロとバルナバは、遣わされた教会に戻って来ました。そして多くの恵みを、アンテオケ教会の愛する兄弟姉妹と弟子たちと分かち合い、喜びと感謝を主イエス様に捧げたと思われます。
ここからも分かりますように、宣教師もしくは伝道師は、この例に倣って、遣わされた母教会に、報告の義務があることが分かります。
まさにパウロが言いますように、
『「喜ぶ者と一緒に喜び、泣く者と一緒に泣きなさい。」(ローマ人への手紙12:15)』
と言うことなのです。
さて、今日まで「使徒の働き」14章を学んで来ましたが、明日からは第15章にはいります。
いよいよ、律法主義との対決の場面となります。》