◇◆◇日々のみ言葉
2019年8月14日(水)
◎聖書箇所【使徒の働き15章1節~2節】
15:1 さて、ある人々がユダヤから下って来て、兄弟たちに、「モーセの慣習に従って割礼を受けなければ、あなたがたは救われない。」と教えていた。
15:2 そしてパウロやバルナバと彼らとの間に激しい対立と論争が生じたので、パウロとバルナバと、その仲間のうちの幾人かが、この問題について使徒たちや長老たちと話し合うために、エルサレムに上ることになった。
◎ショートメッセージ
《今日から「使徒の働き」の学びも、第15章に入ります。しかも非常に大切な真理を学びます。
すなわち救いは、律法を守ることによるのか、それともただ恵みによることなのか、と言うことです。
この論争は、約二千年ほど前に始まったものですが、今現在においても、引き続き、教会では、形を代えて論争となりうる問題なのです。
さて、ルカは「ある人々」と書き記していますが、具体的には誰であるのかは分かりません。しかし確かなことは、彼らはエルサレム教会からやって来た信者たちであると言うことです。
それゆえルカは、「兄弟たちに」、すなわち主にある信仰の兄弟たちに、あるいはシリヤのアンテオケ教会の仲間たちに、異なった真理を教えた、と書き記しているのです。
これは、どのようなことかと言いますと、
「モーセの慣習に従って割礼を受けなければ、あなたがたは救われない。」
と言うことであって、さらに分かりやすく言いますならば、
「モーセの律法を守らなければ救われない。」と言うことであって、
「イエス・キリストを救い主として信じ受け入れるだけでは救われない。不十分である。」
と言っているのであって、真に、主イエス様の福音に、真っ向から反抗するものだからです。その背後には、敵である悪魔・悪霊どもの存在があると言っても過言ではありません。
そして、「パウロやバルナバと彼らとの間に激しい対立と論争が生じた。」と言うのです。
これはユダヤ人の問題ではありません。ユダヤ人は、すでにモーセの律法に従って歩んでいる民なのです。よってイエス様も慣習に従って、生まれてから八日目に、義父ヨセフと母マリヤに連れられ、エルサレムの神殿において割礼をお受けになられたのです。
つまり以前の「改宗者」と同じように、異邦人であっても「割礼」を受け、モーセの律法を守るべきである、と主張しているのです。
主イエス様は、律法を破棄されるのではなく成就する為に来られました。人間は誰一人、この神様の厳しい要求を守ることは出来ません。
人となって来られた真の神の御子であられる、いやもっとはっきりと言いますならば、律法を定められた神ご自身が、主イエス・キリストだけが守ることが出来たのです。その時、律法は成就し、終わったのです。
それにもかかわらず、このユダヤ人たちは、クリスチャンになった異邦人に、律法を押しつけようとしたのです。》