• 日々のみ言葉 2019年8月24日(土)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2019年8月24日(土)

    ◎聖書箇所【使徒の働き15章12節】
    15:12 すると、全会衆は沈黙してしまった。そして、バルナバとパウロが、彼らを通して神が異邦人の間で行なわれたしるしと不思議なわざについて話すのに、耳を傾けた。

    ◎ショートメッセージ
    《「兄弟たち。ご存じのとおり、神は初めの頃、あなたがたの間で事をお決めになり、異邦人が私の口から福音の言葉を聞いて信じるようにされたのです。
     そして、人の心の中を知っておられる神は、私たちに与えられたと同じように異邦人にも聖霊を与えて、彼らの為にあかしをし、私たちと彼らとに何の差別もつけず、彼らの心を信仰によってきよめて下さったのです。
     それなのに、なぜ、今あなたがたは、私たちの先祖も私たちも負いきれなかったくびきを、あの弟子たちの首に掛けて、神を試みようとするのです。私たちが主イエスの恵みによって救われたことを私たちは信じますが、あの人たちもそうなのです。」

     シモン・ペテロの声は、エルサレム教会の中に響き渡りました。もちろんこの時、ペテロは聖霊様に満たされていたのです。

     すると、辺りは一変して、全会衆は黙ってしまったのです。しばらく沈黙が続いた後、バルナバとパウロが立ち上がります。

     ここで一つの大切な真理があります。
     ルカは、第一回伝道旅行の時、この二人の名前を列記する時は、「パウロとバルナバ」と書いていますが、ここではその順番が逆となり「バルナバとパウロ」となっています。

     これはどのようなことなのでしょうか。

     おそらく、その時において、中心的な働きをした者を先に挙げているかと思われます。

    「異邦人」伝道は、まさしくパウロの務めですが、この時の証言は、新参者パウロよりも、エルサレム教会が出来る前から、十二使徒と長老たちと顔見知りであるバルナバが、中心となって話した方が、皆が聞く耳を持っているからなのです。

     バルナバは、第一回伝道旅行の時に起こった、イエス様の御わざの恵みの中で、最も大きな実の一つである、キプロス島に赴任していたローマの地方総督セルギオ・パウロの救いについて、語ったと思われます。

     実際に、当時のローマ帝国の中でも有数な実力者であったセルギオ・パウロに、ユダヤの律法を守るように仕向け、割礼を強いるようなことが出来ようはずがありません。
     またもし、そのような条件を付したとしたら、多くのギリシャ人、ローマ人の信徒たちは、信仰から離れて行ったに違いないのです。

     それだからこそ、この「第一回教会会議」の決議が、今後の福音の伝道と宣教に大きな影響を与えることになったのです。
    「バルナバとパウロの話す言葉に、彼らは耳を傾けた」とありますが、その会議の場を聖霊様がご支配しておられたからこそ、人は耳を傾けるのです。
     私たちも「聞く耳」いいえ、「聴く耳」を、何時も持つべきなのです。》

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