• 日々のみ言葉 2019年9月1日(日)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2019年9月1日(日)

    ◎聖書箇所【使徒の働き15章22節】
    15:22 そこで使徒たちと長老たち、また、全教会も共に、彼らの中から人を選んで、パウロやバルナバと一緒にアンテオケへ送ることを決議した。選ばれたのは兄弟たちの中の指導者たちで、バルサバと呼ばれるユダおよびシラスであった。

    ◎ショートメッセージ
    《主の兄弟ヤコブは、十二使徒たち、そして教会の長老たちに、聖霊に満たされて語りました。
    「そこで、私の判断では、神に立ち返る異邦人を悩ませてはいけません。ただ、偶像に供えて汚れた物と不品行と絞め殺した物と血とを避けるように書き送るべきだと思います。昔から、町ごとにモーセの律法を宣べる者がいて、それが安息日ごとに諸会堂で読まれているからです。」

     ルカは、ここで「第一回教会会議」の議論が終結したことを書き記しています。つまり、ヤコブの勧めで、皆が納得し、一致したことを暗示しているのです。
     それだからこそ、この決議事項を、異邦人教会として先頭を走っていたシリヤのアンテオケ教会に、人を派遣することを決議したのです。

     しかもアンテオケから遣わされた来たパウロとバルナバを、単に送り返すだけでなく、エルサレム教会から代表として、兄弟たちの指導者であるユダおよびシラスを同行させることにしたのです。

     新約聖書の中には、「バルサバ」と言う名前の人物が二人登場します。この名前の意味は、「安息日の子」という意味です。
     一人目は、イスカリオテ・ユダが死んだ後、十二使徒補充のために、マッテヤと共に立てられた候補者で、本名はヨセフで、ラテン名でユストと呼ばれていた人物です。
     この「バルサバ」こそ、バルナバと同一人物であると主張する聖書学者も多くいます。ユダヤ人でラテン名を持つ者は比較的多かったと言われています。
     特にバルナバは、よりギリシャ・ローマに近いキプロス島の出身でしたから、ラテン名を持っていたことも、十分納得出来るものがあります。

     そしてもう一人が、ここに登場します「バルサバ」であって、エルサレム会議の後、その決議をパウロとバルナバと一緒にアンテオケに届けるためにシラスと共に選ばれた人物です。エルサレムの兄弟たちの指導者であり、本名はユダであったと言うのです。
     ルカが、二人の本名をあえて表記していることは、この二人のバルサバが同一人物ではなく、別のバルサバであることを明らかにしているからです。

     次に、指導者の「シラス」ですが、この人物は、これからパウロの良き同労者として、大きな働きをするようになって行きます。

     よって、この時シラスが選ばれたこと、またパウロとバルナバと共にアンテオケに行くことになったことも、すべてが主イエス様の御手の中において行なわれたことであった、と言っても良いかと思われます。》

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