◇◆◇日々のみ言葉
2019年9月9日(月)
◎聖書箇所【使徒の働き15章36節~38節】
15:36 幾日かたって後、パウロはバルナバにこう言った。「先に主の言葉を伝えたすべての町々の兄弟たちのところに、またたずねて行って、どうしているか見て来ようではありませんか。」
15:37 ところが、バルナバは、マルコとも呼ばれるヨハネも一緒に連れて行くつもりであった。
15:38 しかしパウロは、パンフリヤで一行から離れてしまい、仕事のために同行しなかったような者は一緒に連れて行かないほうがよいと考えた。
◎ショートメッセージ
《エルサレム会議を終え、その決議の手紙を持ち帰る為に、パウロとバルナバは、アンテオケ教会に戻って来ました。
エルサレム教会が謝罪と励ましの為に遣わした指導者であり預言者であるユダとシラスは、預言の言葉を持って大いに異邦人の兄弟たちを慰め励ましたのです。
幾日かの後、二人はエルサレムに戻りましたが、何とシラスはアンテオケに留まることを決意し、引き返して来たのです。
パウロとバルナバ、そしてシラスことシルノワは、アンテオケ教会に腰を据え、他の多くの人々と共に、主のみ言葉を教え、宣べ伝えたのです。
そして「幾日」が経ってのことです。
この訳ですと、まるで数日のような感じがしますが、私は少なくとも、「幾日」ではなく、「数ヶ月」であると思っています。
アンテオケ教会がある程度落ち着きを見せ、また兄弟たちの誤解も解け、そしてエルサレム教会で得た多くの証しと新しい真理を一通り伝え、一段落を見せた時のことであるからです。
そのことを「幾日」すなわち数日で行なうことは、どう考えても無理があります。バルナバとパウロに若干の余裕が生まれたからこそ、パウロの発言があったと考えることの方が自然ではないでしょうか。
パウロはバルナバに言います。
「先に主の言葉を伝えたすべての町々の兄弟たちのところに、またたずねて行って、どうしているか見て来ようではありませんか。」
その後の二人の会話をルカはあえて書き記してはいません。なぜならそれは、あまり良い証しにはならないからです。もしかしたら、聖書の真の著者である聖霊様がストップされたのかも知れません。
「ところが、バルナバは、マルコとも呼ばれるヨハネも一緒に連れて行くつもりであった。しかしパウロは、パンフリヤで一行から離れてしまい、仕事のために同行しなかったような者は一緒に連れて行かないほうがよいと考えた。」
これはどのようなことかと言いますと、
『パウロの一行は、パポスから船出して、パンフリヤのペルガに渡った。ここでヨハネは一行から離れて、エルサレムに帰った。(使徒の働き13:13)』と言うことです。
このヨハネが、ヨハネ・マルコなのです。この時のマルコは、まだ青年であって、この伝道旅行の厳しさに音を上げ、ホームシックとなりエルサレムに戻ってしまったのです。》