◇◆◇日々のみ言葉
2019年10月14日(月)
◎聖書箇所【使徒の働き16章32節~34節】
16:32 そして、彼とその家の者全部に主の言葉を語った。
16:33 看守は、その夜、時を移さず、ふたりを引き取り、その打ち傷を洗った。そして、そのあとですぐ、彼とその家の者全部がバプテスマを受けた。
16:34 それから、ふたりをその家に案内して、食事のもてなしをし、全家族そろって神を信じたことを心から喜んだ。
◎ショートメッセージ
《看守は、パウロとシラスを外に連れ出して言いました。
「先生がた。救われる為には、何をしなければなりませんか。」
「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます。」
この後、ルカが書き記したことは、少し順序が異なっています。なぜなら、牢の中には、看守の家族が共にいることはあり得ないことだからです。
牢と同じ建物の中に、もし看守の妻と子どもたちが共にいたとなりますと、囚人は彼らを簡単に人質にして脱走できるからです。
もしかしたら、新改訳聖書の訳が間違っている可能性もあります。
正しい順序は、
『看守は、その夜、時を移さず、パウロとシラスを引き取り、その打ち傷を洗った。
それから、二人をその家に案内して、食事をもてなした。そして二人は、看守とその家の者全部に主の言葉を語った。
その後すぐに、彼とその家の者全部がバプテスマを受けた。全家族そろって神を信じたことを心から喜んだ。』となるのではないでしょうか。
まずは、パウロとシラスの打ち傷の手当てが先です。傷の痛みで眠れない二人が、どうして、すぐに彼とその家の者全部に主の言葉を語ることが出来ると言うのでしょう。
パウロとシラスは言いました。
「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます。」
その通りに、彼と彼の家族が全員救われ、バプテスマを受けたのです。ところで、ルカはなぜ看守の名前を明らかにしないのでしょうか。
おそらく、使徒の働きを執筆した時にも、彼は健在であったからではないでしょうか。
さて、パウロはコリント人第Ⅰの手紙に、不思議なことを書き記しています。それは、『私は、クリスポとガイオのほか、あなたがたの誰にもバプテスマを授けたことがないことを感謝しています。
それは、あなたがたが私の名によってバプテスマを受けたと言われないようにするためでした。
私はステパナの家族にもバプテスマを授けましたが、そのほかはだれにも授けた覚えはありません。(第Ⅰコリント1:14~1:16)』と言うことです。
ここから、看守の名前が誰であるのか推測することが出来ます。可能性があるのは、ガイオなのです。
『騒ぎが治まると、パウロは弟子たちを呼び集めて励まし、別れを告げて、マケドニヤへ向かって出発した。そして、その地方を通り、多くの勧めをして兄弟たちを励ましてから、ギリシヤに来た。
パウロはここで三か月を過ごしたが、そこからシリヤに向けて船出しようというときに、彼に対するユダヤ人の陰謀があったため、彼はマケドニヤを経て帰ることにした。
プロの子であるベレヤ人ソパテロ、テサロニケ人アリスタルコとセクンド、デルベ人ガイオ、テモテ、アジヤ人テキコとトロピモは、パウロに同行していたが、彼らは先発して、トロアスで私たちを待っていた。
種なしパンの祝いが過ぎてから、私たちはピリピから船出し、五日かかってトロアスで彼らと落ち合い、そこに七日間滞在した。(使徒の働き20:1~20:6)』
マケドニヤを通る時に、デルベ人ガイオがパウロの一行と合流することになります。やがて彼は、ピリピ教会の長老となるのです。》