◇◆◇日々のみ言葉
2019年11月6日(水)
◎聖書箇所【使徒の働き17章22節~23節】
17:22 そこでパウロは、アレオパゴスの真中に立って言った。「アテネの人たち。あらゆる点から見て、私はあなたがたを宗教心にあつい方々だと見ております。
17:23 私が道を通りながら、あなたがたの拝むものをよく見ているうちに、『知られない神に。』と刻まれた祭壇があるのを見つけました。そこで、あなたがたが知らずに拝んでいるものを、教えましょう。」
◎ショートメッセージ
《パウロが広場で論じ合ったギリシャ人は、エピクロス学派とストア学派の哲学者たちでした。しかし、彼らはパウロの語るみ言葉を、まったく理解出来なかったのです。
後にパウロは、当時のことを回顧しながら、書簡に次のように書き記しています。
『十字架の言葉は、滅びに至る人々には愚かであっても、救いを受ける私たちには、神の力です。それは、こう書いてあるからです。
「私は知恵ある者の知恵を滅ぼし、賢い者の賢さをむなしくする。」
知者はどこにいるのですか。学者はどこにいるのですか。この世の議論家はどこにいるのですか。神は、この世の知恵を愚かなものにされたではありませんか。
事実、この世が自分の知恵によって神を知ることがないのは、神の知恵によるのです。それゆえ、神はみ心によって、宣教の言葉の愚かさを通して、信じる者を救おうと定められたのです。
ユダヤ人はしるしを要求し、ギリシヤ人は知恵を追求します。しかし、私たちは十字架につけられたキリストを宣べ伝えるのです。ユダヤ人にとってはつまずき、異邦人にとっては愚かでしょうが、しかし、ユダヤ人であってもギリシヤ人であっても、召された者にとっては、キリストは神の力、神の知恵なのです。(第Ⅰコリント1:18~1:24)』
さて、彼らはどうやらパウロは、「イエス」と言う神と、「復活」と言う神を宣べ伝えているらしいと誤解し、それならば、アレオパゴス議会(ユダヤではサンヘドリン議会)に連れて行って審議しよう、と考えたのです。
「あなたの語っているその新しい教えがどんなものであるか、知らせていただけませんか。私たちにとっては珍しいことを聞かせて下さるので、それがいったいどんなものか、私たちは知りたいのです。」
しかし、ここにも神様の摂理が働くことになります。この時、間違いなくパウロは一人でした。ルカはいません。またシラスとテモテもまだ到着してはいないのです。
パウロは、たった一人で、アテネ市のアレオパゴス議会の真ん中に立たされたのです。
その時、聖霊様がパウロに臨み、彼は聖霊に満たされて大胆に語り出したのです。この説教こそ、純粋に異邦人へ向けてのメッセージとなります。
「アテネの人たち。あらゆる点から見て、私はあなたがたを宗教心にあつい方々だと見ております。」
まず最初にパウロは、アテネの人々のことを認め、また謙遜に語り始めたのです。》