◇◆◇日々のみ言葉
2019年12月11日(水)
◎聖書箇所【使徒の働き18章27節~28節】
18:27 そして、アポロがアカヤへ渡りたいと思っていたので、兄弟たちは彼を励まし、そこの弟子たちに、彼を歓迎してくれるようにと手紙を書いた。彼はそこに着くと、すでに恵みによって信者になっていた人たちを大いに助けた。
18:28 彼は聖書によって、イエスがキリストであることを証明して、力強く、公然とユダヤ人たちを論破したからである。
◎ショートメッセージ
《エペソのユダヤ人の会堂において、アポロは大胆に話し始めました。それを聞いていたプリスキラとアクラは、アポロの話に何か違和感を感じ、また教えの足りないことに気づかされたのです。
彼が、洗礼者ヨハネの「悔い改めのバプテスマ」しか知らないことも分かりました。そしてアクラとプリスキラ夫婦は、集会が終わった後、アポロを客人として、自宅に丁寧に招き入れ、主イエス様の歩まれた道、すなわち公生涯に起こったことを、出来る限り、正確にアポロに伝えたのです。
聖書には書かれてはおりませんが、この後、アクラとプリスキラ夫婦によって、アポロは、主イエスの御名によって、バプテスマを授けられたことと信じます。そしてその時、同時に彼は、聖霊のバプテスマを授かったに違いないと思うのです。
するとアポロは、アカヤ州に渡ることを願い出たのです。アカヤ州の首都はもちろんコリントです。アクラとプリスキラ夫婦の「天幕作り」の本店がある所でもあります。
アポロは、コリント教会に行くことを願ったのです。それゆえ、エペソ教会の主にある兄弟たちは、彼を励まし、コリント教会の弟子たちに、アポロを歓迎してくれるように手紙を書き、アポロに手渡したのです。
私は、その手紙の筆頭者は、アクラとプリスキラ夫婦であると信じます。
さて、アポロは手紙を持って、コリントに向けて出航して行きました。そしてコリントに到着しますと、すでに恵みによって主イエスの弟子になっていた人たちを大いに助けたとあります。
またコリントのユダヤ人たち、すなわちパリサイ人や律法学者たちに対して、聖書(旧約)によって、主イエスがキリストであることをみ言葉から証明して、力強く、公然とユダヤ人たちを論破したのです。
それほどまでに、アレキサンドリヤで生まれ育ったアポロは優秀であったのです。後にコリント教会が、アポロ党と名乗るアポロ派とパウロ派とに分裂することが起こります。このことを切っ掛けとして、アポロはコリントを去ることになります。
その後、アポロは、エペソに再訪したパウロを慕って、エペソ教会に戻ります。そこで腰を据えてパウロと共に伝道に励むのです。
パウロは何度かアポロにコリントを再訪するよう強く促したのですが、アポロはそれには応じませんでした。
彼もそのような党派心には躊躇していて、またそれを良く思っていなかったことが分かります。
明日から、使徒の働きの学びも19章に入ります。》