◇◆◇日々のみ言葉
2020年1月26日(日)
◎聖書箇所【使徒の働き20章17節】
20:17 パウロは、ミレトからエペソに使いを送って、教会の長老たちを呼んだ。
◎ショートメッセージ
《ルカとアリスタルコとテモテとテキコたちは、アソスにおいて、陸路を歩いて来たパウロと合流しました。
そしてアソスから出帆して、翌日キヨスの沖に達し、次の日サモスに立ち寄り、その翌日ミレトに着いたのです。
かなりの強行軍の船旅でしたが、それはパウロが、アジヤで時間を取られないようにと、エペソには寄港しないで行くことに決めていたからと言うのです。
またパウロは、できれば、ペンテコステ(五旬節の日)にはエルサレムに着いていたい、との要望を持ち、旅路を急いでいたのです。
パウロは、ミレトからエペソ教会に使者を送りました。ミレトからエペソまでは、60キロ離れています。
パウロが、誰を遣わさせたのかは分かりませんが、往復120キロもありますから、行って戻って来ますには、徒歩であっても、またロバに乗ったとしても、二日はかかるかと思われます。またエペソで一泊する必要があったはずです。
そしてエペソからミレトまで、教会の長老たちが駆けつけますには、たとえ健脚であったとしても、やはり一日と半日はかかってしまうはずです。
使者は、エペソ教会の長老たちと一緒にミレトに戻って来ることは間違いありません。そうでなければ、ミレトのどこに滞在しているのか、分からなくなってしまいます。
パウロは先を急いでいましたから、自分たちが宿泊している場所を使者に告げないはずはありませんし、またエペソ教会の長老たちが来るまでは、場所を移動することもなかったかと思われます。
私からすれば、パウロが一人でエペソ教会に急行した方が、様々な点において良いかと思うのですが、そうではなくて、パウロがエペソ教会の長老たちを、60キロも離れていますミレトに呼び出したわけです。
もしかしましたら、エペソ教会からのエルサレム教会への多額の献金もあったかも知れません。それを受け取りに行くことよりも、持って来てくれることを願ったのかも知れません。なぜなら当時は現金の持ち運びとなるからです。
今回、パウロのエルサレム教会訪問には、一つは「五旬節の祭」を巡礼することと、アジア州の諸教会からの献金をいち早く、貧窮しているエルサレム教会に届ける必要にせまられていたからだと思われます。
そして、エペソ教会から長老たちが到着しますと、パウロは彼らに惜別のメッセージを贈ることになります。
ルカは、その内容を詳細にわたって書き記しています。それは、パウロのメッセージが、あまりにも素晴らしく、その記事を後世に残しておく必要に駆られたからではないでしょうか。
明日からは、「惜別のメッセージ」について、じっくりと学んで行きましょう。》