• 日々のみ言葉 2020年2月11日(火)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2020年2月11日(火)

    ◎聖書箇所【使徒の働き21章2節】
    21:2 そこにはフェニキヤ行きの船があったので、それに乗って出帆した。

    ◎ショートメッセージ
    《パウロとルカ、そしてテモテとテキコとアリスタルコを乗せた船は、ミレトを出航し、コスに直航し、翌日ロドスに寄港し、そこからパタラに渡りました。ちょうどそこに、フェニキヤ行きの船がありましたので、それに乗って出港したのです。

     ここで言います「フェニキヤ」とは、ギリシャ語で「フォイニケー」と言い、詩人ホメロスにより初めて言及され、ギリシヤの歴史家たちによって、東地中海沿岸を指す用語として用いられています。
     ヘブル語の「カナン」と同義語であるようです。アレキサンドリヤの70人訳聖書では、「カナン」が「フェニキヤ」と訳され、「カナン人」が「フェニキヤ人」と訳されています。
     また、新約聖書において、マルコでは「スロ・フェニキヤの生まれ」と言われている婦人を、マタイでは「カナン人」と呼んでいます。

     マルコによりますと、
    『汚れた霊につかれた小さい娘のいる女が、イエスのことを聞きつけてすぐにやって来て、その足もとにひれ伏した。この女はギリシヤ人で、スロ・フェニキヤの生まれであった。そして、自分の娘から悪霊を追い出してくださるようにイエスに願い続けた。
     するとイエスは言われた。
    「まず子どもたちに満腹させなければなりません。子どもたちのパンを取り上げて、小犬に投げてやるのはよくないことです。」しかし、女は答えて言った。
    「主よ。そのとおりです。でも、食卓の下の小犬でも、子どもたちのパンくずをいただきます。」そこでイエスは言われた。
    「そうまで言うのですか。それなら家にお帰りなさい。悪霊はあなたの娘から出て行きました。」
     女が家に帰ってみると、その子は床の上に伏せっており、悪霊はもう出ていた。(マルコの福音書7:25~7:30)』

     と書かれており、 マタイの福音書によれば、
    『それから、イエスはそこを去って、ツロとシドンの地方に立ちのかれた。すると、その地方のカナン人の女が出て来て、叫び声をあげて言った。
    「主よ。ダビデの子よ。私をあわれんで下さい。娘が、ひどく悪霊に取りつかれているのです。」(マタイの福音書15:21~15:22)』となっています。

     また、「フォイニケー」は、地中海のアッキ貝から採集される「紫色の染料」を表す原語「フォイニクス」からきているとも言われています。いずれにしても、カナンとフェニキヤは、「紫色の染料」と深いかかわりのある言葉でもあるのです。》

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