◇◆◇日々のみ言葉
2020年2月16日(日)
◎聖書箇所【使徒の働き21章8節~9節】
21:8 翌日そこを立って、カイザリヤに着き、あの七人のひとりである伝道者ピリポの家にはいって、そこに滞在した。
21:9 この人には、預言する四人の未婚の娘がいた。
◎ショートメッセージ
《パウロ一行を乗せた船は、「トレマイ」に着きました。「トレマイ」とは、省略した呼び方であって、正確には「プトレマイス」と呼びます。
そこにも主の兄弟たちが在住し、教会が建てられていたのです。パウロたちは、彼らにあいさつをして、彼らのところに一日滞在しました。もちろん主にある素晴らしい交わりのひと時を持ったに違いありません。
そして次の日そこを立って、カイザリヤに徒歩にて向かったのです。トレマイからカイザリヤまでは、ほぼ40キロの距離ですから、その日の夕方には、彼らはカイザリヤに到着したと思われます。
なぜなら、その当時の人たちの一日の徒歩の距離は、大体40キロであったからです。
カイザリヤには伝道者ピリポが滞在していました。
使徒の働きによりますと、
『その頃、弟子たちが増えるにつれて、ギリシヤ語を使うユダヤ人たちが、ヘブル語を使うユダヤ人たちに対して苦情を申し立てた。彼らのうちのやもめたちが、毎日の配給でなおざりにされていたからである。そこで、十二使徒は弟子たち全員を呼び集めてこう言った。
「私たちが神の言葉をあと回しにして、食卓のことに仕えるのはよくありません。そこで、兄弟たち。あなたがたの中から、御霊と知恵とに満ちた、評判の良い人たち七人を選びなさい。私たちはその人たちをこの仕事に当たらせることにします。そして、私たちは、もっぱら祈りとみ言葉の奉仕に励むことにします。」
この提案は全員の承認するところとなり、彼らは、信仰と聖霊とに満ちた人ステパノ、およびピリポ、プロコロ、ニカノル、テモン、パルメナ、アンテオケの改宗者ニコラオを選び、この人たちを使徒たちの前に立たせた。そこで使徒たちは祈って、手を彼らの上に置いた。(使徒の働き6:1~6:6)』と書かれています。
ルカは、七人の執事の筆頭に、最初の殉教者ステパノを挙げていますが、その次にピリポの名前を持って来ています。これは、アルファベット順や偶然に名前を記したのではなく、まさしく霊肉共において、指導者として相応しい人物が選ばれたのです。
七人の執事の中において、リーダーは間違いなくステパノです。そしてサブリーダーがピリポなのです。
カイザリヤの教会にピリポが在住していたことは決して偶然ではなく、主のご計画であって、後にパウロがこの町に二年間にもおよんで監禁されることになり、その間にパウロの世話をしたのがピリポであったと思われます。
ピリポには、預言する四人の未婚の娘が与えられていました。おそらくカイザリヤに来た後、ピリポはそこで妻を迎え、娘たちが生まれたのではないでしょうか。
なぜなら、エルサレム教会を出た後、エチオピヤの宦官に伝道をしていた時には、ピリポはまだひとりであったからです。》