◇◆◇日々のみ言葉
2020年2月29日(土)
◎聖書箇所【使徒の働き21章26節~29節】
21:26 そこで、パウロはその人たちを引き連れ、翌日、ともに身を清めて宮にはいり、清めの期間が終わって、ひとりひとりのために供え物をささげる日時を告げた。
21:27 ところが、その七日がほとんど終わろうとしていた頃、アジヤから来たユダヤ人たちは、パウロが宮にいるのを見ると、全群衆をあおりたて、彼に手をかけて、
21:28 こう叫んだ。「イスラエルの人々。手を貸して下さい。この男は、この民と、律法と、この場所に逆らうことを、至る所ですべての人に教えている者です。そのうえ、ギリシヤ人を宮の中に連れ込んで、この神聖な場所をけがしています。」
21:29 彼らは前にエペソ人トロピモが町でパウロと一緒にいるのを見かけたので、パウロが彼を宮に連れ込んだのだと思ったのである。
◎ショートメッセージ
《エルサレム教会の信徒の中に誓願を立てている者が四人いることを、主の兄弟ヤコブはパウロに告げました。
この四人が何を誓願したのかは分かりかねますが、ひとりひとりが供え物をささげる日時が異なることから、それぞれ個人の何か願い事や誓いであったと思われます。しかし、エルサレム教会の為に誓願を立てた者が一人もいない、と言うようなことはあるのでしょうか。
当時のエルサレム教会の経済は、かなり切迫していたものがありました。そうです。エルサレム教会は貧しかったのです。
そこへパウロ一行がエペソすなわち小アジヤ州からやって来ました。彼らは、ただ物見遊山にエルサレムに上って来たのではありません。パウロがルカを始め、数人の弟子たちや、カイザリヤから兄弟を伴って来たのは、多額の献金を持参していたからです。
もしかしましたら、誓願を立てた者の中に、教会の財政を司る役員がいたかも知れません。願いが聞き届けられたことにより、ナジル人の誓いを終えることになったのかも知れません。もちろん真偽は分かりかねますが。
さて、四人と共にパウロ自身も、ともに身を清めて宮にはいりました。そして清めの期間である七日目が終わろうとしていた矢先です。
小アジヤ州の首都エペソ、あるいは、その地域からやって来たユダヤ人たちが、宮の中にいるパウロに気づいたのです。
パウロは第三回伝道旅行の時に、エペソに三年間も腰を据えて伝道しました。それゆえ、小アジヤ州にいるすべての異邦人とユダヤ人は、パウロによって、「主イエスの福音」の言葉を聞いたことをルカは書き記しています。
彼らも聞きました。そして彼らはパウロが分かったのです。昔のユダヤ人の男性は、皆ほとんど同じような服装、そして同じような髪型とひげを生やしていました。多少は服装によって、その職業や身分や立場が分かるようにはなってはいましたが。
そのユダヤ人たちが、一目見て宮の中にいるパウロが分かったのです。これは、彼らが直接パウロを良く知っているから可能なことなのです。
もちろん彼らは主にある兄弟ではなく、主イエス様が公生涯において、最大の敵となったパリサイ人や律法学者たちです。彼らに取っては、パウロもまさに敵なのです。
ここからパウロの苦難とローマへの旅が始まろうとしています。明日も同じ箇所からです。》