• 日々のみ言葉 2020年3月2日(月)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2020年3月2日(月)

    ◎聖書箇所【使徒の働き21章30節】
    21:30 そこで町中が大騒ぎになり、人々は殺到してパウロを捕え、宮の外へ引きずり出した。そして、ただちに宮の門が閉じられた。

    ◎ショートメッセージ
    《「イスラエルの人々。手を貸して下さい。この男は、この民と、律法と、この場所に逆らうことを、至る所ですべての人に教えている者です。そのうえ、ギリシヤ人を宮の中に連れ込んで、この神聖な場所をけがしています。」
     小アジヤ州から来たユダヤ人たちは、宮の中にいる全群衆をあおりたて、パウロを引きずり出し、こう叫びました。

     「ギリシヤ人」とは異邦人のことであって、異邦人は「異邦人の庭」までは入ることを許されていますが、それより先は、ユダヤ人しか入れませんでした。
     その神聖な場所に異邦人が入ることは、正統的なユダヤ人に取っては、最も屈辱的な仕打ちであったわけです。

     しかし、彼らの勘違いにしか過ぎませんでしたが、群衆化したユダヤ人たちは、そんな子細など分かるはずもなく、ただその言葉だけを聞いて怒り、殺到してパウロを捕え、宮の外へ引きずり出したのです。そして、ただちに宮の門が閉じられました。

     ところで、この場面に見覚えはありませんか。

     そうです。最初の殉教者ステパノと同じです。場所は異なりますが。

     使徒の働きによりますと、
    『人々はこれを聞いて、はらわたが煮え返る思いで、ステパノに向かって歯ぎしりした。
     しかし、聖霊に満たされていたステパノは、天を見つめ、神の栄光と、神の右に立っておられるイエスとを見て、こう言った。
    「見なさい。天が開けて、人の子が神の右に立っておられるのが見えます。」
     人々は大声で叫びながら、耳をおおい、いっせいにステパノに殺到した。そして彼を町の外に追い出して、石で打ち殺した。証人たちは、自分たちの着物をサウロという青年の足もとに置いた。
     こうして彼らがステパノに石を投げつけていると、ステパノは主を呼んで、こう言った。「主イエスよ。私の霊をお受け下さい。」
    そして、ひざまずいて、大声でこう叫んだ。
    「主よ。この罪を彼らに負わせないで下さい。」こう言って、眠りについた。(使徒の働き7:54~7:60)』

     この時、後のパウロとなるサウロは、冷ややかにこの光景を見ていました。しかし内心には、ステパノの大胆なメッセージに怒りを燃やしていたのです。そしてステパノが死に行く有様を最後まで見届けたのです。

     今度は、自分がそのステパノの立場になっています。パウロはどのような思いでいたことでしょう。》

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