◇◆◇日々のみ言葉
2020年3月3日(火)
◎聖書箇所【使徒の働き21章31節~32節】
21:31 彼らがパウロを殺そうとしていたとき、エルサレム中が混乱状態に陥っているという報告が、ローマ軍の千人隊長に届いた。
21:32 彼はただちに、兵士たちと百人隊長たちとを率いて、彼らのところに駆けつけた。人々は千人隊長と兵士たちを見て、パウロを打つのをやめた。
◎ショートメッセージ
《「イスラエルの人々。手を貸して下さい。この男は、この民と、律法と、この場所に逆らうことを、至る所ですべての人に教えている者です。そのうえ、ギリシヤ人を宮の中に連れ込んで、この神聖な場所をけがしています。」
小アジヤ州からやって来たパリサイ人や律法学者たちは、宮の中にいるパウロを見つけ、叫びました。
そこで町中が大騒ぎになり、宮の中にいた人々は殺到してパウロを捕え、宮の外へ引きずり出したのです。
群衆化したユダヤ人たちは、パウロを石打ちの刑に処する為に、エルサレム市内から連れ出そうとしました。この時、ユダヤ人たちはパウロを打ち続けていたのです。
エルサレム中が混乱状態に陥っているという知らせが、すぐに「アントニヤ要塞」に待機していたローマ軍の千人隊長にもたらせました。
ところで、ローマ軍の千人隊長がエルサレム市内に待機していると言うことは、「過越の祭」が近づいていたことを意味します。この時のローマ総督はピラトではありません。ピラトはすでに追放され、すでに生存してはいなかったと思われます。
さて、ローマ軍の千人隊長はただちに、数百人の兵士たちと百人隊長たちとを率いて、宮に入りました。ユダヤ人たちは、千人隊長と兵士たちを見て、ようやく騒ぎを治めたのです。
この時、もし千人隊長が「アントニヤ要塞」に待機していなかったのなら、またローマ大隊が警備の為にエルサレム市内に駐屯していなかったとしたら、パウロは、ステパノと同じように同じ場所で殉教したことでしょう。
しかし主イエス様のご計画は、そうではありませんでした。彼にはまだしなければならない使命があったからです。
しかし、本当は別な道もあったのです。もしパウロが、エペソ教会の長老たちの言葉に、また預言者アガボの言葉に耳を傾けていたとしたら、もっと別な道があったかも知れないのです。最終的にはローマで殉教することになったとしてもです。
私たちも気をつけなければなりません。それは人の話を良く聞くこと、そして人の忠告には耳を傾けるべきことを。
多くの人は、自分の経験から判断し、また自分の願いや思いを優先したがります。この時のパウロもそうでした。確かに、主はその後のすべてを良き物に、良きことに変えては下さいましたが。
実は、最も良い道も用意されていたと、私は思うのです。》