• 日々のみ言葉 2020年3月4日(水)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2020年3月4日(水)

    ◎聖書箇所【使徒の働き21章33節~36節】
    21:33 千人隊長は近づいてパウロを捕え、二つの鎖につなぐように命じたうえ、パウロが何者なのか、何をしたのか、と尋ねた。
    21:34 しかし、群衆がめいめい勝手なことを叫び続けたので、その騒がしさのために確かなことがわからなかった。そこで千人隊長は、パウロを兵営に連れて行くように命令した。
    21:35 パウロが階段にさしかかったときには、群衆の暴行を避けるために、兵士たちが彼をかつぎ上げなければならなかった。
    21:36 大ぜいの群衆が「彼を除け。」と叫びながら、ついて来たからである。

    ◎ショートメッセージ
    《エルサレム市内に暴動の萌しが見え始めました。エルサレム中が混乱状態に陥っているという報告が、「アントニヤ要塞」に駐屯していたローマ軍の千人隊長のもとに、もたらせたのです。
     ルカはこの「千人隊長」の名前を明らかにしてはいませんが、かなりの高官であり、またそれなりの人物であったことには間違いありません。
     彼はただちに、兵士たちと百人隊長たちとを率いて、騒ぎの起こっている場所に駆けつけました。
     暴徒化したユダヤの人々は千人隊長と兵士たちを見て、パウロを打つのをやめたのです。この時、絶妙のタイミングで神様が、ローマ軍と千人隊長を用いて、介入されたのです。もし少しでも遅ければ、パウロは殉教したことは間違いありません。

     千人隊長はユダヤの人々に近づき、ヘブル語で、「この者が何者なのか、何をしたのか」と尋ねたのです。
     しかし群衆化した人々は、実際には何が起きているのかも分からず、千人隊長はパウロを「アントニヤ要塞」に連れて行くことにしたのです。
     その時、群衆は「彼を除け」と叫びました。

     かつて、これと同じ場面がありました。30年以上前にです。

     ルカの福音書によれば、
    『「この人を除け。バラバを釈放しろ。」
     バラバとは、都に起こった暴動と人殺しのかどで、牢にはいっていた者である。
     ピラトは、イエスを釈放しようと思って、彼らに、もう一度呼びかけた。しかし、彼らは叫び続けて、
    「十字架だ。十字架につけろ。」と言った。
     しかしピラトは三度目に彼らにこう言った。
    「あの人がどんな悪いことをしたというのか。あの人には、死に当たる罪は、何も見つかりません。だから私は、懲らしめたうえで、釈放します。」
    ところが、彼らはあくまで主張し続け、十字架につけるよう大声で要求した。そしてついにその声が勝った。(ルカの福音書23:18~23:23抜粋)』

     そうです。「彼を除け」とは、「十字架につけろ」と言うことなのです。しかしパウロはローマ市民です。ローマ市民は「十字架刑」には出来ないのです。それゆえ、パウロは、斬首刑にて殉教することになります。

     かつてサウロは群衆の中の一人でありました。彼は主イエス様に向かって、「彼を除け。十字架につけろ、」と叫んだのです。
     しかし、今度は、彼自身が叫ばれる立場に立たされているのです。この体験こそが、ガラテヤ人への手紙に生かされていると思われます。》

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