• 2020年3月1日礼拝メッセージの概要

    ◇◆◇2020年3月1日 第一主日礼拝
    ◎本日の聖書箇所【使徒の働き1章1節~2節】 (新約p.232上段最初)
    1:1 テオフィロ様。私は前の書で、イエスが行い始め、また教え始められたすべてのことについて書き記しました。
    1:2 それは、お選びになった使徒たちに聖霊によって命じた後、天に上げられた日までのことでした。

    ◎メッセージの概要【天に上げられた日まで】
    《今日から「使徒の働き」の学びに入ります。テオフィロとは、今までテオピロと訳されていました。ギリシャ原語ではテオフィロスで、「神の友」と言う意味です。
     さて、医者ルカによる2つの書は、この人物に献呈されました。ルカは、パウロの監修のもとにローマにおいて福音書と使徒の働きを執筆しましたから、ローマ社会の重要な地位にあった人物であったと思われます。この時点では、主イエス様を信じていたかどうかは不明です。しかし、使徒の働き執筆の時には信者となっていた可能性は非常に高いと言えます。
     ルカの福音書の最初の部分を見てみますと、
    『私たちの間で成し遂げられた事柄については、初めからの目撃者で、み言葉に仕える者となった人たちが私たちに伝えた通りのことを、多くの人がまとめて書き上げようとすでに試みています。私もすべてのことを初めから綿密に調べていますから、尊敬するテオフィロ様、あなたの為に、順序立てて書いて差し上げるのがよいと思います。』となっています。
     ここから、ルカの福音書は、時制において一番正確であり、順序正しいとも言われています。よって使徒の働きも、起こった出来事の順番に書かれています。
     前著「ルカの福音書」の最後を見てみますと、そこには復活された日の出来事と、イエス様が四十日後に昇天された日の出来事がまとめて書かれています。しかし、マルコの福音書とマタイの福音書に書かれた主イエス様の言葉を、あえて重複させていません。
     イエス様は、十一使徒たちにこのように命じられました。
    『「全世界に出て行き、すべての造られた者に福音を宣べ伝えなさい。信じてバプテスマを受ける者は救われます。しかし、信じない者は罪に定められます。
     信じる人々には次のようなしるしが伴います。すなわち、私の名によって悪霊を追い出し、新しい言葉で語り、その手で蛇をつかみ、たとえ毒を飲んでも決して害を受けず、病人に手を置けば癒やされます。」』とマルコに書かれています。
     そして、ガリラヤにおいて、
    『「私には天においても地においても、すべての権威が与えられています。ですから、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。父、子、聖霊の名において彼らにバプテスマを授け、私があなたがたに命じておいた、すべてのことを守るように教えなさい。見よ。私は世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいます。」』とマタイに書かれています。
     これこそが、主イエス様が聖霊によって十一使徒たちに命じられたことなのです。この後、ルカは使徒の働き第一章に、オリーブ山における主の昇天の場面、すなわち「天に上げられた日」のことについて、詳細にわたって書き記しています。
     イエス様は、復活後40日にわたって、使徒たちを始め多くの人々に、生きておられるご自身を現わされました。それから彼らは、イエス様が命じられた通り、聖都エルサレムに留まることになります。そして五旬節の日に、約束の聖霊が降られます。
     イエス様のお約束は真実です。イエス様は、本当に世の終わりまで、いつも私たちと共にいて下さるのです。》

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