• 2020年3月8日礼拝メッセージの概要

    ◇◆◇2020年3月8日 第二主日礼拝
    ◎本日の聖書箇所【使徒の働き1章3節】 (新約p.232上段右側)
    1:3 イエスは苦しみを受けた後、数多くの確かな証拠をもって、ご自分が生きていることを使徒たちに示された。四十日にわたって彼らに現われ、神の国のことを語られた。

    ◎メッセージの概要【四十日にわたって】
    《先週から礼拝講解メッセージも「使徒の働き」に入っています。イエス様は、エルサレムに上られた時に、使徒たちに三度にわたって、「受難予告」をされました。特に三回目においては、明確に「十字架刑」を予告されたのです。
    『「ご覧なさい。私たちはエルサレムに上って行きます。人の子は祭司長たちや律法学者たちに引き渡されます。彼らは人の子を死刑に定め、異邦人に引き渡します。嘲り、むちで打ち、十字架につける為です。しかし、人の子は三日目によみがえります。」』と。
     ここでは十字架刑だけではなく、三日目によみがえることを再三、預言しています。ルカが書き記す「苦しみ」とは、この十字架刑を指しています。
     次にルカは、「数多くの確かな証拠をもって、ご自分が生きていることを使徒たちに示された」と証ししています。
     4つの福音書から分かることは、イエス様は、三日目の朝に、まずペテロに現われ、その日の夕方に弟子たちに現われ、その八日後にまた弟子たちに現われ、ガリラヤにおいて、再三現われましたが、それ以後も弟子たちに現われたことをルカは暗示しています。それが、「四十日にわたって彼らに現われ」たと言うことです。
     しかし私たちには、十一弟子たちがガリラヤからエルサレムに戻った後のことは分かりません。なぜなら書かれていないからです。
     ガリラヤ湖畔における「朝の食事」の後、使徒として再任命を受け、エルサレムに戻った使徒たちと主イエス様に残された時間は、まだ20日以上はあったと考えられます。その時に起こった出来事をパウロは、その書簡に書き記しています。
    『キリストは、聖書に書いてあるとおりに、三日目によみがえられたこと、また、ケファに現れ、それから十二弟子に現れたことです。その後、キリストは五百人以上の兄弟たちに同時に現れました。その中にはすでに眠った人も何人かいますが、大多数は今なお生き残っています。その後、キリストはヤコブに現れ、それからすべての使徒たちに現れました。』と。
    「ヤコブ」とは、主の兄弟ヤコブのことです。おそらく、残りの三人の弟と妹たち、母マリヤにも、現われたことは、ほぼ間違いありません。
     ルカは、この短い聖書箇所において、とても重要な真理を簡潔に述べています。それは、主イエス様が本当によみがえられたことであり、生きておられると言うことです。その真実と真理を弟子たちに完全に理解させる為に、何度も彼らにご自身を現わし、「神の国」について教えられたのです。
     この「神の国」については、使徒パウロは、書簡に述べています。
    『死が一人の人を通して来たのですから、死者の復活も一人の人を通して来るのです。アダムにあってすべての人が死んでいる様に、キリストにあってすべての人が生かされるのです。
     しかし、それぞれに順序があります。まず初穂であるキリスト、次にその来臨のときにキリストに属している人たちです。それから終わりが来ます。そのとき、キリストはあらゆる支配と、あらゆる権威、権力を滅ぼし、王国を父である神に渡されます。
     すべての敵をその足の下に置くまで、キリストは王として治めることになっているからです。最後の敵として滅ぼされるのは、死です。』と。
     主イエス様は、私たちの罪の身代わりとして、「十字架」の苦しみを受けて下さいました。しかしそれで終わりではありません。三日目によみがえられたのです。そして今もなお生きておられます。
     ヘブル人の手紙の著者が、『イエス・キリストは、昨日も今日も、とこしえに変わることがありません。』と、言っていることは、まことの真実であり真理なのです。》

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