◇◆◇日々のみ言葉
2020年3月9日(月)
◎聖書箇所【使徒の働き22章6節~9節】
22:6「ところが、旅を続けて、真昼頃ダマスコに近づいた時、突然、天からまばゆい光が私の回りを照らしたのです。
22:7 私は地に倒れ、『サウロ、サウロ。なぜ私を迫害するのか。』という声を聞きました。
22:8 そこで私が答えて、『主よ。あなたはどなたですか。』と言うと、その方は、『私は、あなたが迫害しているナザレのイエスだ。』と言われました。
22:9 私と一緒にいた者たちは、その光は見たのですが、私に語っている方の声は聞き分けられませんでした。」
◎ショートメッセージ
《「私はこの道を迫害し、男も女も縛って牢に投じ、死にまでも至らせたのです。このことは、大祭司も、長老たちの全議会も証言してくれます。
この人たちから、私は兄弟たちへあてた手紙までも受け取り、ダマスコへ向かって出発しました。そこにいる者たちを縛り上げ、エルサレムに連れて来て処罰する為でした。」
そしてパウロとユダヤ兵士の一行は、ダマスコ途上に差し掛かります。
使徒の働きによれば、
『ところが、道を進んで行って、ダマスコの近くまで来た時、突然、天からの光が彼を巡り照らした。彼は地に倒れて、
「サウロ、サウロ。なぜ私を迫害するのか。」という声を聞いた。彼が、
「主よ。あなたはどなたですか。」と言うと、お答えがあった。
「私は、あなたが迫害しているイエスである。立ち上がって、町にはいりなさい。そうすれば、あなたのしなければならないことが告げられるはずです。」
同行していた人たちは、声は聞こえても、だれも見えないので、ものも言えずに立っていた。(使徒の働き9:3~9:7)』と、書かれています。
若干、起こった有様と、今アントニヤ要塞から語っている内容とは違いがあるのです。
特に 22章9節は、
『「私と一緒にいた者たちは、その光は見たのですが、私に語っている方の声は聞き分けられませんでした。」』ですが、
9章7節は、
『同行していた人たちは、声は聞こえても、だれも見えないので、ものも言えずに立っていた。』となっています。
声は聞こえたのですが、聞き分けられなかったと言うことなのでしょうか。
ルカは、パウロの監修のもとに「使徒の働き」を執筆しています。よって本来ならば、この場面は全く同じになるはずです。
しかし、あえて、その違いをも含めて、正確にメッセージ全文をそのまま、書き記した、と考えるほうが妥当ではないでしょうか。
実は、パウロは、パリサイ人や律法学者たちユダヤ人に向けて、彼らの立場に立って、かなりの配慮のもと、少し言葉を置き変えて、また、選んで語っているのです。》