• 日々のみ言葉 2020年3月25日(水)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2020年3月25日(水)

    ◎聖書箇所【使徒の働き23章9節~10節】
    23:9 騒ぎがいよいよ大きくなり、パリサイ派のある律法学者たちが立ち上がって激しく論じて、「私たちは、この人に何の悪い点も見いださない。もしかしたら、霊か御使いかが、彼に語りかけたのかも知れない。」と言った。
    23:10 論争がますます激しくなったので、千人隊長は、パウロが彼らに引き裂かれてしまうのではないかと心配し、兵隊に、下に降りて行って、パウロを彼らの中から力ずくで引き出し、兵営に連れて来るように命じた。

    ◎ショートメッセージ
    《議会の中央に立たされたパウロは、彼らの一部がサドカイ人で、一部がパリサイ人であるのを見て取って、叫びました。
    「兄弟たち。私はパリサイ人であり、パリサイ人の子です。私は死者の復活という望みのことで、さばきを受けているのです。」

     ここでパウロが言います「パリサイ人の子」とは、父親がパリサイ派の律法学者であると言う意味ではなく、パリサイ派のラビの弟子であると言う意味です。

     それでは、なぜパリサイ派の律法学者たちは、「死者の復活」を主張するのでしょうか。
     復活について預言していますのは、ダニエル書です。
    『その時、あなたの国の人々を守る大いなる君、ミカエルが立ち上がる。国が始まって以来、その時まで、かつてなかったほどの苦難の時が来る。しかし、その時、あなたの民で、あの書にしるされている者はすべて救われる。地のちりの中に眠っている者のうち、多くの者が目をさます。ある者は永遠のいのちに、ある者はそしりと永遠の忌みに。(ダニエル書12:1~12:2)』と、「死者の復活」が預言されています。

     多くのユダヤ人は、肉体の価値を認めていて、肉体が失われてしまうことはないと固く信じていました。サドカイ派の人々を除いては、からだの復活を待ち望んでいたのです。しかも肉体の復活は、この世で持っているのと全く同じからだでなされると考えていました。
     パウロは、「死者の復活」の問題を持ち出せば、議会は真っ二つに分かれることを知っていました。
     しかし彼が一番伝えたいことは、かつてユダヤ議会が、ローマ総督の手によって十字架につけた主イエスが、復活されたことなのです。真の神様はこのお方なのです。

     さて、騒ぎが益々大きくなり、パリサイ派の律法学者たちが立ち上がって言いました。
    「私たちは、この人に何の悪い点も見いださない。もしかしたら、霊か御使いかが、彼に語りかけたのかも知れない。」

     この言動も面白いもので、パリサイ派の人々は、霊の存在と御使い(天使)の存在を信じていました。
     しかし、それに反してサドカイ派の人々は、その存在を否定していたのです。よってこの言動は、サドカイ派の人々に取っては、受け入れられないものでした。

     議会は騒然となってしまいます。千人隊長は、パウロを連れて来るよう、また議員たちから引き離すよう、部下の兵士に命じたわけです。》

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